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ルート変更が生んだ絶景との出会い──岩木山からアスピーテラインへ、雪の壁の道を駆ける

アスピーテラインのXJR1200(XJR1300) 東北ツーリング
東北ツーリング

もともと今回のツーリングにアスピーテラインは入っておらず、岩木スカイラインから日本海側を通って秋田に抜けて、そこから新幹線で仙台に戻る予定だった。

当初岩木スカイラインの後には日本海側を走って秋田に行く予定だった

でも、以前日本一周したときに知り合った仙台のライダーと連絡がついて、じゃあ飯でもって話になって、仙台に戻ることにした。

で、そのルート相談をChatGPTにしてみたら「アスピーテライン」というワードが出てきて、ゴールデンウィーク明けに急遽ルートを変更したというわけ。
それがなければたぶん一生走らなかったかもしれない道だっただけに、結果的にめちゃくちゃ満足してる。

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岩木山から高速で一気に八幡平へ

岩木山から大鰐弘前ICに乗って、鹿角八幡平ICまで一気に走る。
インター出てすぐ給油。昼も食べずに282号を南下して341号線に入る。

平日ってのもあって、ほぼ車の姿なし。軽快に走れる最高の快走路。
北緯40度のモニュメントでちょっと休憩。

アスピーテライン鹿角側の入り口にある北緯40度のモニュメント
塗装も剥げてしまっているので、もうすこし維持管理してほしい

天気もいいが小さな虫が飛び交うのでそこからすぐにアスピーテラインに突入する。…がこの時新たなツーリングの目標が頭をかすめた。

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アスピーテライン、若葉から雪景色へのグラデーションが生む非現実感

磐梯山ゴールドラインと同様に、下のほうは新緑がきれいな山道。

アスピーテラインの新緑に包まれているXJR1200(XJR1300)

ところが標高が上がるにつれて風景がどんどん変わる。

両脇に残る雪の壁に挟まれたXJR1200(XJR1300)

気づけば雪が残る景色に変わっていって、まるで季節を逆戻りしてるような感覚。これがめちゃくちゃ面白い。

雪の壁を見上げるXJR1200のオーナー

磐梯山ゴールドラインなんかと同じような感じではあるけど、スケールが違う。空気もひんやりしてて気持ちいい。

ドラゴンアイへ寄り道

アスピーテラインを上りきったところで展望台に上がったり雪山からの景色を堪能。

八幡平に残る雪原から雪山を臨む
雪の上に座ったものの、ズボンが濡れた

ふと、人の流れが気になり見てみると「ドラゴンアイ」の案内があった。

ドラゴンアイと呼ばれる鏡沼への入り口

徒歩20分という看板にためらったけど、以前から気にはなってたので行ってみることにした。

登山道は実質片道10分くらい。雪が残っている時期は、ビジターセンターで長靴を借りて行ったほうがいいかも。

観光客も結構いたからこの日は大丈夫そうだったけど、行ったこの次の日には熊による人身被害もあったそうなので、熊よけの鈴もあったほうがベター

樹海ラインは通行止め、2度目のアスピーテラインを堪能する

時間はまだ14時ごろ。この日の宿「八幡平ハイツ」はアスピーテラインを下りたところ。

ダメ元でチェックインしてみたけど案の定部屋には入れなかった。ただ荷物だけ預かってもらえた。

身軽になったので、今度は別ルートからアスピーテラインに登ってみようと思った。が、樹海ラインは昨年の大雨の影響で通行止め。少なくとも今シーズンは絶望的らしい。

樹海ラインの入り口で通行止め

しょうがないのでアスピーテラインをもう一回。今度はゆっくり写真撮りながら雪の壁が残るワインディングロードを満喫した。

雪の壁が残るアスピーテライン


まじでここ、エサヌカ線と並ぶレベルの名道だった。

アスピーテラインのXJR1200(XJR1300)

気づけば17時前。

夜間は通行止めのアスピーテライン

17時を過ぎると締め出されてしまうので、もう少し走りたい気分を抑えて宿へ戻る。もはやガソリンを入れる気力も残っておらず、忘れがたい1日が終わった。

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気づけば、想定外が一番のハイライト

岩木山があまりに印象的で、鯵ヶ沢から直行するつもりだった予定を変えて、麓をまわる。
リンゴ畑の中を抜け、白い花に春の終わりを感じながら、あの69連ヘアピンをひたすら登っていった岩木スカイライン。
ガードレールのない荒れた道にビビりつつ、それでも山頂で味わった冷気と静けさは、走った者だけの特権だった。

そして午後。
仙台へ戻るルートを変えたことで偶然出会ったアスピーテライン。
残雪のワインディング、ドラゴンアイへのミニトレッキング、そして一日の終わりにもう一度あの絶景を味わいに戻る贅沢。
疲れきった身体と、走り切った満足感。ここまで来て、本当によかったと思えた。

予定どおりのルートを守っていたら、きっと午後の予定はどちらにも寄っていなかった。
でも、たまには予定を外してみると、こういう旅が待っている。
ツーリングって、やっぱりそういうもんだ。

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プロフィール
この記事を書いた人
taro

気付けば40代中盤に差し掛かり、25年を越えたバイクライフや趣味の楽器やDIYに関した記事を投稿しています。
保有資格:原付 普通自動車 普通二輪 大型二輪 1級建築士 第2種電気工事士 1級建築/土木施工管理技士 2級FP 宅建士

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