以前から買いたかった空調服をとうとう買いました。
私が空調服というものを知ったのは今から2012年頃だったように思います。
真夏に職人たちがこぞって長袖のブルゾンを着ているから理由を聞いたところ、ファンがついていて、空気が入るから涼しいって言ってました。
でも値段を聞いたところ、ちょっとサラリーマンの小遣いで気安く買えるような金額ではなく渋っていましたが、あれから長い年月を経て、とうとう私も購入しました。
私が選んだのは充電式電動工具で有名なマキタ。
そう、建設現場ではコードレスの充電式電動工具がかなり普及していますが、中でも私の周りで一番多いメーカーがマキタです。
インパクトや丸ノコといった本格的な工具から掃除機といった家庭にも普及し始めたマキタ。
その空調服は充電器が使いまわせるということに最大のメリットを感じたからです。
マキタの空調服を着てみた感想
まず最初に着てみた感想を紹介したいと思います。
サイズ
180cm、体重65kg細めの私はLサイズを購入しました。
LLと迷ったのですが、冬場と違って夏場は重ね着することもありませんので、Lサイズとしました。
下の写真を見ていただけると分かると思いますけど、ちょうど良いサイズでした。
体感温度のレビュー
猛暑日ではなく、別に着なくても何ともないような日ではありましたけど、背中から首元に掛けて風が通り抜けて、想像以上に涼しいです。
脇から首に向けて風が抜けていくので、ちょうどよい表現が見当たりませんが、風をまとっているいる感じで、真夏は無理でしょうけど首筋はひんやりと冷えるくらいです。
服自体の互換性の問題
空調服と言っても汗はかきますから、服は洗濯が必要になります。
ちなみに洗濯の時にはファンやコードは取外しますが、マキタの空調服のファンの径は約95mmあります。
ワークマンなどの作業着店で売られている一般的なサイズは85mmのようでして、服の互換性というものが効かないところが難点です。
屋外作業にはフードつきをおすすめ
購入したのは立ち襟タイプのものですが、フードつきのジャケットもあります。
屋外作業には圧倒的にフードつきのものをおすすめします。
首元に陽射しがあたるのを避けることも出来ますし、何より両脇にあるファンから、背中を通って首筋に抜ける風が、フードによって後頭部から顔の方へ風が同封される仕組みとなります。
速乾性の長袖インナーは必須
以前も少しだけ紹介した、速乾性の長袖インナー。
汗を吸い取り、素早く乾かすことで気化熱による体温上昇を抑えるという仕組みで、やはりこれも建設現場では必須のインナーになってます。
空調服の中に普通のシャツを着ただけですとシャツと体の間がの空気が入れ替わらないのですが、コンプレッションタイプの体に密着するタイプのこれら速乾性のシャツを着ることで、吸い取った汗の乾燥が促進されて一段と涼しくなります。
驚きの効果があります。
バッテリー
問題はこちらのバッテリー。
バッテリーホルダーがありベルトにひっかけてますが、お尻の方に向けてコードが垂れ下がってます。
服の内側にはコードを束ねるマジックテープのベルトがありますから、いざ着るようになった時にはきちんと処理するとして、やはり重量感と重さは気になります。
ただ、腰道具や安全帯をつけたりすることを思うと、まあ慣れるかなとは思いましたけど、サイズ的にはどうでしょうね。
結構引っかかりそうな気もしますけど、それ以上に涼しさがびっくりです。
2019年から小型バッテリーが発売された
この弱点だった大きなバッテリーは2019年から小型化されたバッテリーが発売されています。
マキタの空調服
2018年モデルFJ310DZ
今まではファンが腰のところにあったのですが、2018年モデルから他社の空調服同様、左右の脇につきました。
こちらは昨年までのモデルです。
画像引用:マキタ充電式ファンジャケット
2019年はフード付きを購入しました
https://bikelife.work/makita-fj411dz-2019/
風量大幅アップ
風量は、Lo,Mid,Hiの3モードと、ターボモードがあります。
2017年モデルではターボモードで風量が毎分1.4m3だったものが、2018年からは毎分2.2m3と風量アップしています。
また、ターボモードは1分後に通常モードに戻ります。
バッテリーの駆動時間
バッテリーの駆動時間を抜粋してまとめました。
バッテリー容量 | LOW | MID | HI | |
---|---|---|---|---|
10.8V | 1.5A | 6.5H | 4.5H | 2.5H |
4A | 16H | 11H | 6H | |
14.4v | 3A | 10H | 7.5H | 4H |
4A | 16H | 12H | 6.5H | |
18V | 3A | 15H | 11H | 6.5H |
4A | 22H | 16H | 9H |
最近の主流は18Vが増えましたけど、まだまだ14.4Vは現役です。
そして気になるのが10.8V。
この1.5AhのバッテリーでHiモードで使用すると2.5時間しか持ちませんけど、充電時間はわずか22分です。
休憩の間に充電して反復利用ということが可能です。
マキタの空調服のメリットとデメリット
メリット
最大のメリットはバッテリーが兼用できることです。
恐らくマキタの空調服が気になる人は、マキタの充電工具を利用されている人だと思います。
大抵、バッテリーは2個や3個くらいはおもちのかたが多いでしょうし、その1個を空調服にと考えますよね。
また、他社の空調服になるとバッテリーが結構高価になり、新しく買おうというには少々出費が気になるものです。
デメリット
デメリットはバッテリーが重たいことにつきます。
一般に充電工具に使われているバッテリーは14.4Vとか18Vが多いかと思いますけど、3Ah相当のバッテリで、500gを越える重量というのは意外と腰に負担になります。
また、バッテリー自体が大きいのが難点です。
あと空調服全般、身の回りで埃がすると、すべてファンがジャケットのなかに吸い込むので、首筋から腕にかけて埃が入ってきます。
ファンの防塵カバーもありますが、着る場所には注意が必要です。
マキタの充電式空調服「ファンジャケット」を熱中症対策に着てみたら想像以上に涼しい
汗をかいた職人が空調服を着たままコンビニに入ると寒いって言ってたことがありまして、それ以来ずっと気になってました。
暑いことには変わりないでしょうけど、これで全然快適さは違うと思いますね。
もっと早く買えばよかった、というのが最高の感想です。
▽熱中症予防には日ごろの生活習慣も大事です