今回は社用車をワンランク上のオーディオ環境にするためにデッドニングに挑戦してみました。
デッドニング自体は20年くらい前に一時期流行ってましたが、その後車のスピーカーシステム自体が向上したことなどから、最近はあまり聞くことがなくなった気がします。
某車ブログなんかでは、アルミテープや酷いものになると段ボールとガムテープだけでドアのサービスホールを塞いで、「音響がめっちゃよくなりました!!」みたいなのも見かけたことありますけど、確かにデッドニングの材料自体は割高なため、安く済ましたいと思うとそんないい加減なものになったのかもしれません。
そういう私もデッドニングではあまりなじみのない材料を使ってやってみました。
また、こちらのYoutubeも合わせてご覧ください。
デッドニングの制振材
今回購入したのはこちらの商品。
パッと見た目にはさほど大きくないのですが、伸ばしていくと320cm、48cm、厚みは2.2㎜ありました。
ちなみにこの商品がなんと2980円。
さらに、これを持って体重計に乗ると約4.8㎏ありました。
つまり、320×48×0.22で制振材の体積を求めると3,168㎤(立方センチ)。
この事からざっと比重が1.5程度ということが分かります。
一般的に使われるレジェットレックスなどは比重が1.3から1.4ということですから、この点で制振効果は期待できると考えました。
加工もしやすく、はさみでも切れましたが、裏面にブチルゴムが付いているので切れ味は落ちます。
大きめに切ったりするときにはカッターナイフを使って切ったほうが切りやすいと思います。
軽バンのフロントドアをデッドニング
内張りをはがす
こちらは以前スクラムにオーディオを取り付けた時の写真。
11個ものクリップがありますから、必ず内張りはがしを使ってバラしましょうね。
横着してマイナスドライバーなんかでやったらクリップ壊れますから。
内張りをはがすと窓から入った水が室内側に入らないようにビニールが張ってあります。
こちらははがすことになるのですけど、この時点でサービスホールのサイズを書いておくと、後々型紙代わりになって重宝するかもしれません。
私は特に使いませんでしたが。
あとスピーカーも外しておきます。
アウターパネルに制振材を貼る
まずはドアの外側になるパネルに制振材を貼っていきます。
昔中古で買ったスープラはアウターパネルもかなり汚れてたのできちんと拭いたんですけど、さすがにまだ新車から3000kmの車はさほど汚れてなかったのでそのまま貼っていってます。
いろんなサイトを見てるとドアの1/3から1/2程度とかって書いてたりしますけど、まあ大きめのサービスホールから手が届く範囲に貼っておけばいいんではないかと。
あとアウターパネルを外から叩いてみて、軽い音がするようなところにはやはり貼っておいた方がよいと思います。
ドア補強のサイドビームなんかも貼っておいた方がベターという人もいますけど、叩いた感じで共振しそうな感じもなかったので運転席側は貼りませんでした。
助手席側は切った端切れのちょうどよいものがあったのでビームに貼ってます。
ちなみにこちらがアウターパネルに制振材を貼ったドアと貼ってないドアの比較。
実際に聞き比べるとかなり違ってきます。
ちなみに吸音材は買うの忘れたので、いずれなんか考えます。
サービスホールを塞ぐ
さあ、アウターパネルが終わったら今度はインナーパネルのサービスホール塞ぎ。
実は一番の難関は右上のサービスホール。
スクラムワゴンやエブリーワゴンはどうなってるか知りませんけど、少なくとも私のバン仕様のスクラムは内張りがこういう形になってます。
ここはドアの内張りがドアパネルに入り込んでいるので、すこし凹ませて貼っておく必要があります。
すこし大きめにカットしておいて、なるべく内側にゆとりを持たせながら貼っていく。
貼り終わったらしっかり伸ばすようにしごいてやると、思った以上に内側に入り込んでくれました。
こちらは完了した助手席側のドア。
ドアを開閉するノブを動かしても、ワイヤー自体は動かなかったので、さほど気にする必要はなさそう。
一応制振材の剥離シートで巻いてますが。
あとは内張りを戻して終了。
大体時間にして2時間半くらい。
デッドニングの制振材はどれくらいあったら足りる?
こちらは余った制振材。
結構ラフに使った割に約140cmもあまりましたが、逆算すると180cm近く使ったことになります。
アウターパネルもあんなに使う必要もなかったかもしれませんし、もう少し慎重に切り取っていけば150cmくらいでも足りたかもしれません。
せっかく余った制振材なので、いずれほかの部分にも貼りこんで静粛性アップを期待したいと思います。≫軽の箱バン(スクラム)がうるさいからの静音に挑戦
なかなかコスパの高い商品だったと思います。
コメント