先日実家に帰省した時に兄夫婦から、カメラについて相談がありました。
おまえ、いいカメラ買ったらしいな。
写真の撮り方教えてくれ。
いいカメラというのは、ニコンのフルサイズミラーレスZ5。
カメラのキタムラでフルサイズミラーレスNikonZ5を割安で購入
兄もNikonのD7000シリーズのカメラを買った割にはオートモードを抜けられず宝のもちぐされになっているんだとか。
確かに一眼レフで写真を撮り始めると、シャッタースピードやフォーカスモード、ISOやF値といった用語が増えてちんぷんかんぷんになりますよね。
分かりますよ~、私もそうでしたから。
一眼レフやミラーレスはセンサーサイズが大きいから綺麗に撮れるとかって言われますけど、ぶっちゃけちゃうと、最近のスマホの方がよほどその瞬間を撮るには適してると思うのです。
もちろん、携帯性とかそういうのも含めての話ですけどね。
でも、せっかく高いカメラを手に入れて撮りたかったものって何でしょうか?
その質問を自分にした時に出した答えは以下のものでした。
- 夜景
- 背景のボケた写真
- 流れるヘッドライト
背景をぼかす写真というのは今スマホでも十分に撮影可能ですが、流れるヘッドライトや夜景といった写真はちょっとスマホでは撮り切れないです。
そこでこの記事では「現在オートモードで撮っているけど、いい加減脱オートモードしたい」という人の参考にはなることをまとめてみます。
一眼レフのオートモードを抜け出すために意識したこと
撮影の三要素を理解した
カメラのマニュアルモード撮影に必要な知識として、以下の要素についての理解が大事になります。
それそれ、それがわかりにくいんだよ…
確かに私もわかりにくくて、理解するまでにかなり時間がかかりましたが、簡単にはご自分の目をイメージしてもらいたいです。
順番はどれからでもいいんですけど、シャッタースピードからいきたいと思います。
シャッタースピードはまばたき
明るいところであかりを見たときと、星空を見たときをイメージしてみてください。
明るいところであかりを見ると、おそらく眩しくてまばたきの回数が増えます。
一方で暗い夜空を見上げて星を見るときには、まばたきの回数は減っているはず。
まずはこれがシャッタースピード。
F値(絞り)は目の瞳孔
夜間ならまだしも、日中はシャッタースピードを伸ばすことで真っ白の写真になったりします。
そこで絞りを効かせて、光が入る量を減らすという事を覚えました。
この事でイメージしやすいのは目の瞳孔です。
瞳孔は明るいところでは黒目が小さくなって光が入る量を減らしたり、暗いところでは黒目が大きくなって光を取り込もうという働きがおきます。
つまり明るいところでは瞳孔を小さくしてまばたきを早くする、逆に暗いところでは瞳孔を開いてまばたきのタイミングを長くするという仕組みまでは理解していただけたのではないでしょうか。
これが被写深度という話も出てくるのですが、ここでは割愛します。
ちなみに背景をぼかすためにはなるべく絞りを開放してやって撮影する必要があるし、逆に夜景を撮影しようとしたときには、絞りを効かせて長く露光させるといった撮影をすると綺麗に写ります。
ISOはサングラス
ISOは光の感度を調節するものです。
明るいところでは瞳孔を絞ってまばたきのタイミングを早くするという話をしましたけど、もっと眩しいところってどうしますか?
きっとサングラスなり、溶接作業をされる方はそれなりの面をつけたりしますよね。
逆に星を見るためにサングラスをする人もいないと思います。
これがISOの仕組みです。
ホワイトバランスを意識した
ホワイトバランスって私もありきたりな説明しか出来ないんですけど、ホワイトバランスを変えることで写真の色味がまったく異なります。
写真が別物になると言っても過言ではありません。
こちらの記事を参照してください。
https://bikelife.work/picture-wb-setting/
RAW形式で保存するようになった
これはホワイトバランスを触るようになったもうすこし後の話なんですけど、ホワイトバランスを触りだすと1つのカットに何枚も撮影するようになって、シャッターチャンスは逃すし時間がめっちゃ掛るようになりました。
そこで知ったのがRAW撮影というものです。
写真の保存形式として一般的に多いのはJPEG形式ですけど、RAW形式で撮影すると自宅に帰ってからでもホワイトバランスを変えたり、写真そのものを変えていくことができます。
ホワイトバランスをいじりだしたらこちらの記事を参考にしてください。
https://bikelife.work/403736383-html/
マニュアルモードで撮影してみると撮りたいものが撮れ始めた
ヘッドライトを動かして、車の動きを表現してみた
こちらのような動きを表現するような写真はシャッタースピードを長くすることで撮影することが出来ます。
https://bikelife.work/069-lightning-river/
ただシャッタースピードを長くすれば光が入りすぎるために白っぽい写真になるので、F値を上げてやったりISOを下げてやったりする必要があります。
流し撮りなら背景を動かして被写体の躍動感を表現できる
動いているものを撮影するときには流し撮りという技術もあります。
シャッタースピードを遅くして、動いているものに合わせてカメラを動かし、わざと背景をブレさせることで躍動感を出すというものです。
正直動いてるものを撮るのは難しいですね。
必要以上にシャッタースピードを長くするとブレるし、短くし過ぎると走ってる足も止まってしまって躍動感のない写真になりますし。
海のリフレクションが撮れるようになった
こちらの2枚の写真。
かたや手持ちでISOを上げて短いシャッタースピードで撮った写真、かたやISOを抑えて絞りを強めに入れてシャッタースピードを伸ばした写真です。
ゆっくりと光を長く取り込むことで、水面への光のリフレクションが撮れるようになりました。
三脚を持って撮影に行くようになった
実はシャッタースピードを伸ばせば伸ばすほど、ブレというものが発生します。
そのために三脚は必須アイテムに。
失敗してもマニュアルモードで撮影すると一眼レフがもっと面白くなる
カメラって難しいですけど、たくさんの写真をいろんな設定で撮ってみると、意外とお気に入りの写真が撮れたりします。
失敗できない写真なんかはオートモードで撮るとしても、失敗してもいいような写真は思考錯誤して撮ってみてはどうでしょうか。
きっとカメラの魅力にはまっていくと思いますよ。
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