多分車好きならたいていの人が一度はやったことあるんじゃないかな?レーシングゲームのグランツーリスモ。
自分はプレステでしかやったことないけど、当時から車の動きとかリプレイの再現性とかが抜群で、めちゃめちゃ興奮した覚えがあります。
そしてアマプラでふと見つけたのが、この映画「グランツーリスモ」。
暇を持て余してる休みの午後、まあ一つ見てみるかということで見てみましたが、非常に満足のいく作品だったと思います。
今回もさらっとネタバレを含みますので、気になる方はこちらから本編をご覧ください。
映画グランツーリスモは実話だった
めちゃめちゃあらい「あらすじ」
私もこの作品の一番最後に知ったんですが、グランツーリスモは実話に基づいた作品でした。
主要な人物は3人。
- 主人公のヤン
- チーフエンジニアのジャック
- プロジェクトを立ち上げたダニー
主人公はこのゲームを通して将来レースドライバーになりたいというヤン。
一方その裏ではゲームを通してプロドライバーを育てたい日産のマーケティング担当ダニー。
ある日ヤンにダニーのそのプロジェクトへ招待が届き、見事コンテストで優勝。
その後チーフエンジニアのジャックのもとでプロドライバーとしてのトレーニングを経てプロドライバーへ、そして最終的にル・マン24時間耐久レースで表彰台に…というサクセスストーリー。
この映画の中で気になった場面は2つ。
- 大学にもいかずゲームをしているヤンに父親から現実を見ろと言われるシーン
- プロドライバーになってレースで事故を起こし、観客を犠牲にしてしまって立ち直るシーン
いつまでも夢を追いかける自分の息子をどこまで応援できるか
今この記事を読んでもらってるあなたにとって、自分の子供がいつまでも「ゲームを通してプロドライバーになる」なんて夢物語を口にしていたらどうでしょうか。
そもそもレースの世界というのは一般人からするとあまりに現実離れしていて、大学生の子供を持つ世代の親ならきっと「目を覚ませ」という人も多いのでは?
間違いなく自分もそう。
他人の子供なら夢があっていいじゃないかと言えるけど、そもそもどう進めばレースの世界へ近づけるのか…。
結果的にこの作品の中ではプロドライバーになって夢をかなえるというサクセスストーリーになっているのですが、まあ世界の大半はその関連の整備士くらいまでなれれば頑張ったほうではないんでしょうか。
そんな現実を知っているからこそ、あなたは突拍子もない子供の夢をどれだけ応援できます?
バンドでデビューする、お笑いでデビューする、いろんなあこがれや夢を抱くとは思うけど、果たしてそれをいつまで応援できるだろうか?と考えました。
挫折から立ち直るシーン
これは本当にあったシーンなのかわかりませんが、ル・マン24時間耐久レースの前にニュルブルクリンクで車が舞い上がる事故を起こし、観客を犠牲にするというシーンが出てきます。
その事故は不慮の事故として処理されお咎めはなかったものの、本人はレースを辞めるというシーンも。
そこへチーフエンジニアのジャックが事故現場に連れ出し、ジャック自身が起こした過去の事故を語ります。
きっとみんな忘れたい過去があったり、触れられたくない思い出というものはあるんでしょうけど、主人公のヤンは自身を奮い立たせて立ち直っていく。
これもサクセスストーリーだからこうだけど、その人にできなかったことを「お前ならできる」と背中を押すのは本人はとても負担だろうし、もちろん本人の性格にもよりますよね。
いざ自分の子供が挫折したときにはどんな言葉と態度で接すればいいのだろうか。
逃げ道を準備してやるのか、はたまたイバラの道を歩ませるのか。
グランツーリスモは車好きなら終始熱中できる2時間
おすすめ度は車好きの人へ星5つ。
まあ、小難しい話は別として、このグランツーリスモの映画、最初から最後まで本当に熱中できる映画でした。
終わったときにはドッと疲れるくらい。
とても満足のいく映画でした。