足回りのセッティングをしてみたいという話。
ネット情報を頼りに早速サグ出しとやらを見よう見まねでやってみました。
要はサスペンションが伸びきった状態からまたがって荷重をかけた状態の割合を出すというのは同じなんだけど、いろいろみんなやり方は違うし、果たしてこれでいいのか?状態。
素人が見よう見まねでサグ出しをしてみる
まずは0Gの無負荷状態を計測してみる
まずは無負荷の状態(0G)と呼ばれる状態の測定から。
これはセンタースタンドがあるので簡単ですね。
バイクの任意のポイントにマスキングテープを貼って、そこからアクスルシャフトのとこまでの距離を測定。

測定は一人で行ったため、この部分に引っ掛けて測定。

またがって1G’状態を作ってみる
次にセンタースタンドからおろしてまたがった状態を測定。
体を捻りながらなんとか撮影してみると、415mm。

つまり0Gの状態と1G’の差異は40mmということに。
誤差を計算してみる
0Gから1G’を引いた差は40mm
その差と0Gの状態の割合を出すと、40÷455×100で8.79%ということに。
だいたい25%から30%くらいになるように設定するそうなので、この結果から見ると硬すぎるということに。
そもそも測定する場所が違うのでは?
疑問を感じながら足りない頭を使って考えました。
同じ40mm下がったとしても、0Gの状態が50mmからだと80%だし、500mmからなら8%と全く変わってくるわけです。
なので改めてスプリングの長さで測定。
ばね下に引っ掛けて、ロックナットの上で測定したところ、約210mm。


1G’状態で測定してみたところ、約175mm。
その差は35mm。

さっきの状態と誤差が出てるけど、測る角度が違うから多少は出ても当たり前かな?
これで計算すると35÷210×100で16%。
まだまだ硬い…。
サスペンションのストローク量で計算
このサグ出しするにあたって使っている25~30%という話、ホイールトラベルに対しての割合だったので、今度は0G状態のタンパーの可動部を測定。


これによるとバンプラバーの上までで75mm。
これに対して先ほどの測定値35mmの割合を出すと35÷75×100で約47%。
今度は柔らかすぎるという結果に。
プリロードはホイールトラベルとサスペンションのストロークどちらで考えるのが正解?
今ぶち当たってる疑問はこれ。
そもそもサスペンションのストロークとホイールトラベルを混同してたけど、実は違うのでは?という点。
今やりたいことは純正パーツではない足回りに対するセッティングであって、タイヤの動く量ではない。
ならば今のサスペンションのストローク量、75mmに対して調整するのが正解なのでは?
これに対する数値は少し上でもふれたように47%なのでかなり柔らかい感じ。
この写真を見てもわかるけど、これまでもままたがった瞬間にリアサスが沈み込む感覚はずっと感じてました。

ちなみにXJR1200とXJR1300のホイールトラベル、メーカーの公称値はフロントが130mmでリアが110mm。
この数値からリアが110mmで、現状の35~40mm下がるようならだいたい32~36%になるので、やっぱり柔らかめ。
なので、もう少し硬めでもいいのかもしれない気がしてきたので、少しプリロードを掛ける方向でもう少し数値を正確に見てみようと思います。