今年は息子が車の免許を取得して、我が家の車にも初心者マークが貼られるようになりました。

車の任意保険も年齢制限を解除した(全年齢対象)ため、びっくりするくらい保険料が上がりました。
さて実家の車を借りてるという人はきっと親が同じような対応をしてると思いますが、親元を離れて車やバイクを買ったというドライバーさんやライダーさん。年齢的に任意保険は高いのですが、先々のことを考えてぜひ加入しておきましょうね。
実際に私の身の回りであった無保険のドライバーによる交通事故の実話をご紹介します。
任意保険に入らないまま運転していたドライバーが起こした人身事故
任意保険に入らないで運転していたドライバーと言うのは、実は私が勤める会社の社員だったのです。
特に社用や通勤で使う訳でもなく、あくまで彼のプライベートの車だったのですが、何気ない会話の中で、まだ保険に加入をしてないという話を聞き、任意保険に加入することを強く勧めました。
故意に加入してなかったという感じではなく、入社に伴い車が必要になって家族の車をもらった。でも行き違いで手続きが済んでなかったっていう話だったので、それ以降は強く催促することもありませんでした。
それからしばらくして社内で何やら話をしているが聞こえて詳しく聞いてみると、どうもその社員が彼女の家に行く道中で原付バイクを左折する時に巻き込んだらしいのです。
幸い先方のケガや、バイクの損傷というものは大きなものではありませんでしたが、問題はそこからです。
なんと任意保険に加入していなかったのです。
事故はたいしたことなくても無保険の加害者は圧倒的に不利な立場になる

最初はバイクの修理やケガの治療費などを補償することで示談の方向だったのです。
ところが、彼が無保険であることを知ってか状況が大きく変わりました。被害者のほうが交通事故に詳しい専門家(彼は行政書士と言っていましたが)が出てきて、休業補償だなんだと大変なことになったのです。相手にしてみれば、ケガを負わされたので補償という面で要求するのは当然の権利かもしれません。
ただ、それらの要求が過剰なのか適正な範囲なのかも素人には判断できません。電話に怯え、電話が鳴ると席を外して長電話という繰り返しで精神的にも追い込まれてるのは見た目にもわかりました。任意保険に加入さえしていれば補償の内容など事故後の対応などは保険会社が代行してくれます。ところが未加入であればすべて自分で対応する必要があるのです。
いくらプライベートの事故とはいえ、何とか助けてやろうと社長も手は尽くしたようですが、その後その社員も退職していったのでどういった形で決着したのかわかりません。
無保険で運転していた代償はとても大きい
車には自賠責保険とよばれる強制保険がありますし、確かに任意保険と言うのは加入しなくても公道を走行することはできます。
でも自賠責保険は対人補償のみですので相手の車やバイクの修理代は支払われません。また対人補償も保険金の限度額が相手が死亡した場合でも3000万、後遺症などが残った場合でも最大で4000万と少額です。なので少し大きな事故になると自賠責保険では対応できません。
またこの事例でもわかったかもしれませんけど、自賠責保険では事故後の対応はしてくれませんので、事故後の負担というのも大きなものになります。
任意保険は自分が加害者になった時に相手に対する補償です。でもそういう補償手段を持っておくことは自分を守ることになるわけです。
息子を任意保険の対象にしたことで、改めて若い時の保険料を思い出したけど高かったです。でもこういったものを準備せずに公道を走ると、いざというときに泣きをみることになりますので任意保険には加入しておきましょうね。

