最近新車で発売されるバイクは、一部空冷が残ってはいるものの大半が水冷。
特に空冷四発と呼ばれるエンジンは絶滅だ。
つい最近までかろうじて残っていたのはCB1100。
我がXJR1200、1300なんて絶版されて10年という始末。
わかってるんです、水冷のほうが環境対策もしやすいってことは。
でもカウルのないネイキッドにとって、やはり魅せられる部分っていうのはエンジンがメインになると思うので、やっぱりあの冷却フィンの美しさって捨てがたいものがあると思うんですよね。
でもそうなると水冷ネイキッドに冷却フィンって必要なの?という疑問。
水冷ネイキッドのエンジンに冷却フィンは必要ない?
冷却フィンがないネイキッドモデルも多数登場
私の30年のバイク歴の中では、基本的に水冷エンジンのバイクであっても冷却フィンは取り付けられていました。
とはいっても、デザイン的に一応付けときましたという印象のもの。
でもそんなバイクの中で、当時一番衝撃だったのはCB1000SF。
ホンダの開発陣のインタビュー記事を読んだことありますけど、あのバイクは水冷だから必要ないと割り切り、冷却フィンは付けなかったそうです。
その後CB1300SFにモデルチェンジしてからは当分冷却フィンが付いていたらしいけど、2003年式からは冷却フィンは廃止(参考:バイクブロス)
そもそもネイキッド以上にパフォーマンスの高いレーサーレプリカなんかでもきっちり水温管理されているわけだから、ましてネイキッドで走行風がまともに当たるようなバイクで必要がないと言われればそうかも。
ネイキッドはエンジンデザインまで気にしてほしい
そうかといってカラーリングや形状などで比較的自由にセールスポイントを作ることができるカウルモデルに比べて、そういったものでアクセントを付けにくいネイキッドモデル。
だからこそネイキッドモデルにはエンジンの美しさというものをアピールして欲しいところ。
等間隔に刻まれた冷却フィンの造形美、機能美といったものはネイキッドモデルの特権ではないかと思うわけです。
今後水冷エンジンのなんちゃって冷却フィンは廃止されていくのかもね
40代以上の人たちって、XJRだとかゼファーといった空冷エンジンの新車をリアルタイムでみてきた世代。
だからこそ、私のようにネイキッドのエンジンにフィンがないのは、なんとなくさみしいという感情を持つ人も多いかもしれません。
でも私自身空冷エンジンで環境対策まで行うのは難しい(らしい)ということは認識してますし、フィンのない水冷エンジンも、それはそれでありかなと思うようになってきました。
カワサキからZ900RSやメグロなど、昔のバイクが空冷エンジンから水冷エンジンにリメイクされて発売されて、自分たち40代以降のライダーが返ってきています。
今後フィンのない水冷エンジンネイキッドモデルが増えていくと、今の20代の若者が将来リターンライダーとして戻ってくる頃には、意味をなさないなんちゃって空冷フィンは完全に廃止されてしまっているのかもしれませんね。
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