前回、チャットGPTにサグ出しの話を聞いてみた。
その結果をもとに、再度サグ出しに挑戦。
1回目のサグ出しでは測定までで終わってたので、今回はサスペンションの調整までやってみたやってみた。
リアのサグ出し
チャットGPTによると、サグ出しの調整ってのはホイールトラベルを基準にするのだそう。ということで、今回はリアのアクスルシャフトのポイントを重視して調整してみた。
まずはセンタースタンドを立てて下げ振りでアクスルシャフトの真上をチェック。


厳密に言うとスイングアームの取り付け部分を起点として円運動するんだろうけど、まあその辺は誤差ということで無視。
せっかくなのでアクスルシャフトの芯にもマーキングして、ここからの距離を測定。

まずは任意の点までで0Gを測定したところ460mm。この任意っていうのは、単にキリのいい数字までという意味。

ここからが問題で1人では無理。そこで1G’を測定するために息子を借り出し、またがった状態で測定。
そうすると420mm

まあこれは前回の測定の結果からだいたい予想は付いてたけど、逆に前回の測定が正しかったことがわかって一安心。
イニシャルを掛けていく
まずは最初の状態の長さを測定。


0G状態で約195mm~196mm。
ホームセンターでフックスパナを買ってきたので、まずはダブルナットになっているナットを外して、調整用のナットを締めこんでいく。


市販品のためうまいことフックが掛かるところがなかったので、チマチマとあっちからこっちと回していく。
少しばかり締めこんで再度1G’を測定したところ430mm。

なんと1発で10mmも伸びた。
0G-1G’は30mmとなり、ホールトラベル110mmの約27.3%に落ち着いた。
じゃあ、どれくらい締めこんだかというとこれだけ。


元が195mm程度に対して現状が190mmなので、たったの5mm。
乗った感触は?
実はプリロードを掛けて再度1G’を測定するためにまたがった瞬間感じたのは、リアサスペンションの沈み込みが少ないという感覚。
なので期待を込めて試走。
街乗りレベルで車について走るくらいならそんなに劇的な変化はないんだけど、すこしワインディングに持ち込むとすごくリアの動きがハッキリする。
逆にフロントが弱い感覚になった。
サスペンションのストロークはどうなった?
サグ出しによる調整は基本的にホイールトラベルによって行うものらしいけど、やっぱりサスペンションのストロークに対する割合ってのも気になるところ。
0G状態が75mmだったのは前回の記事でも書いてたけど、息子に手伝ってもらって1G’状態を測定したところ、約50mmとのこと。
こちらは33.3%になったので、このストローク量によって調整するならばもっと硬くする必要がある。
でもとりあえずこのままで乗ってみようと思う。
フロントのサグ出し
リアのサグ出しが終わって乗ってみたところフロントがコーナーの外に逃げる感覚が「まあこの程度にしておけば無理しなくていいか」という感覚から「リアだけでもこれだけ違うのならやってみるか」という感覚に。
そこでいったん家に戻ってフロントのプリロードを調整。
フロントに関してはホイールトラベルの方向そのものがサスペンションのストローク方向になるので、ホイールトラベル130mmに対して調整。
まず0G状態の伸びを測定したところ175mm。
そこから1G’の状態が130mm。
こちらも45mmというとこちらも34.6%と少しばかりサグが大きい状態。
ここからプレロードを掛けていく…。

車載工具の17のスパナでは少し大きいので、きちんとした工具があったほうがいいかも。
その結果130mmから135mmへ伸びて、サグは40mm

計算上40÷130で30.7%
数字上もう少しプレロード掛けてもいいのかもしれないけど、まあこんなもんにしとく。
改めて試走
リアのプレロードを掛けた時に感じた、フロントの頼りなさっていう感じがなくなって走りやすくなった。
個人的にはもう少し弱くして、少し頼りないかな?っていうくらいの方が運転の安全マージンが高くていいかもしれないなって思うけど、まあこれはこれでコーナーリングが楽しいので良しとしとく。
この先減衰力調整を詰めていく
サグ出しって自分のようなサンデーライダーにしてみると一種のプラシーボ的なものかと思ってたけど、想像以上に結果が変わって満足。なのでとりあえず今回でサグ出しは一旦おしまい。
この先はダイヤルで減衰力を調整して、好みの足を作ってみる。


減衰力の調整は伸び側と縮み側で調整するんだけど、ワインディングを走る減衰力と街中を走る減衰力、高速道路を走る減衰力ってのはマチマチだと思ってるので、この辺は減衰力とは何かってところから理解してやってみる。
問題はフロントの縮み側。
ハンドルのバーが近くて回せそうにないところ。