奥入瀬渓流をおりて道の駅奥入瀬ろまんパークを出発。
ここからはまず下北半島を目指す。
国道4号線を北上し、野辺地から下北道へ。
十和田市、野辺地までは暑いくらいだったが、野辺地から下北道に入ってからは寒くなったので防風インナーを着込んだ。
それくらい場所によって寒い場所があるので、簡単に羽織れるようなものや着こめるものを出しやすいところにいれておくといい。
風車を横目に下北道を走り、横浜吹越ICで下りて給油。尻屋崎までの道を聞く。
ナビに頼るのもいいが、やはり走りながらでは標識を見ながらのほうが走りやすいとは思う。
神奈川の横浜市に対してここは横浜町。ここは菜の花畑が多くあり、黄色の花につられて道を外れる。

帰りもこのルートを通ることになるので、帰りはこのルートを走ることを決意。なぜなら…(また後日)
静寂の尻屋崎で出会った“最果ての美”
むつ市から県道6号線で尻屋崎へ
ガソリンスタンドで教えてもらったようにすすみ、標識を頼りに尻屋崎方面に進む。
バイク乗りにとって快適な道というワケでもなかったけれど、交通量も少なく走りやすい。
いよいよ尻屋崎が目の前に迫ったころゲートが出てきた。

しかし相変わらず「クマ出没注意」の看板が目に入って緊張する。


熊に異常に反応するのにはワケがあるが、またこれはいつかの機会に。
バイクと海と北の絶景。曇り空の尻屋崎が見せた静かな感動
ここは時間次第でルートから外すつもりでいたけれど、無事に到着。


灯台や周囲を歩いて散策。
十和田湖の天気が続いてくれればここでも絶景が見られたと思うのが少し残念だが、朝早めに出たおかげで時間に余裕をもってくることができた。
愛車を何度も写真に納める。

ここは本州の最果てではないものの、ロケーションとしてはものすごくいいので、出来れば足を延ばしてみてほしい。
納沙布岬の灯台より満足度は高い気がする

尻屋崎は灯台のある場所を先端としてぐるっと周回できるようになっているので、ふと納沙布岬を思い出した。
あそこも周回できるようになっているが、周回できるコースとしては尻屋崎のほうが海との距離や民家もないため最果て感があって満足度が高い気がする。


「もう行き残した場所はない」と思い、大間崎へラストスパート。ここからは何分で着くかの時間勝負。だが思った以上に交通量があり、思っていたよりなかなか進まない。
本州最北端・大間崎で最果てに到達
尻屋崎を出て約1時間半。ついに大間へ。
はやる気持ちを抑えて、まずは今夜止まる大間海峡保養センターへチェックイン。

荷物を置いて、身軽になってから行こうという作戦。
ここからは約3kmの道のり。
いよいよ本州の最北端。


思えば24年前、当時の人間関係に嫌気がさし九州に出たツーリング。その時佐多岬へ行かなければ、今この時の自分はいないかもしれないと思ってしまった。

いまから八戸に向かうというご夫婦と話していて「広島から来た」というとさすがに驚かれた。


少しだけ「ここから函館へ渡れば、北海道の最南端や最西端にも行けたかも…」なんて思ってしまう。

けれど、この「日本の最果てをめぐる旅」は、これで一区切り。
きっと北海道へ行く機会に恵まれても、北海道の最南端や最西端には行くことはないと思う。
本州の最北端で夜が更けていく
夕方は翌日のためにガソリンを入れたり、晩酌用のお酒を買って付近をうろつき、宿でまずはビールを片手に晩ご飯。


決して不満があるわけではないけど、大間といったらマグロ。
何となくだけど、夕食をなしにして、大間崎の方でマグロ尽くしを食べたほうが満足度は高かった気がする。
その後は温泉。
大きなお風呂が一つとサウナだけではあるが、体を洗っておしまいというホテルのユニットバスなんかよりずっといい。
移動がメインの昨日までとは違って、今日は「旅してる感」のある1日だった。
本日の走行距離は405kmに、広島から高速を多用して大間まで来たためイヤな減り方をしたリヤタイヤ。


残りはわずか。