自宅を建てて早10年以上が過ぎ、いろんなところが傷んできました。
その一つが洗面台の横の壁。
水が散ったり、子供が絵の具のパレットを洗ったりして汚れ、クロスも剥がれてきました。
そこで以前から少し考えていたDIYをしてみました。
それは磁石がつく鉄板を貼ってみようというアイデア。
洗面台の上には歯ブラシ立てが置いてあったり歯磨きのチューブが置いてあったりすると思うのですが、これって意外と掃除の邪魔になるのです。
なので壁に磁石でくっつけてしまえば、洗面台の天板もすっきりするのではないかというわけです。
磁石の付く壁の作り方
こちらが手に入れた鉄板です。
表面にホーロー加工がされているもので、キッチンパネルに使われるものです。
カットには専用の刃が必要になりますので切ってもらいました。
コーキングを撤去する
洗面台と壁の取り合いには水が入らないようにコーキングが施工されていますので、こちらをカッターで切り目を入れて取ります。
後からコーキングを打ちますので、パネルが反らないように壁側の方を重点的に取っておけば問題ないと思います。
クロスを剥ぐ
別にクロスの上から貼ってもいいかなと思ったのですけど、いろいろ考えてクロスを剥ぎました。
特に明確な理由はないのですが、接着力はビニールクロスの上につけるより強いかなくらいな感じです。
あと剥がれてるところがあったのも剥ごうと思った理由の一つかもしれません。
パネルにボンドをつける
本来は両面テープをつけてボンドをつけるのですが、我が家は三面鏡の扉とのクリアランスが少ないため、1mmでも接着しろを少なくするためにボンドだけで行っています。
周囲はパネルを貼った時にはみ出ない程度にしています。
パネルを貼り付ける
以前キッチンパネル用の両面テープを使ったことあるのですけど、あれは一度貼りついたら剥がれなくなるので、かえってボンドだけのほうがよかったかもしれません。
パネルを洗面台と壁の隙間に少し差し込むつもりで貼りました。
周囲の処理
シリコンコーキングを打つ
洗面台とパネルの取り合いはシリコンコーキングを再度打ちます。
シリコンコーキングを打つ前にはテープで養生し、指でなぞるだけで比較的綺麗に仕上げることができます。
クロスとの取り合いはボンドコーク
この鉄板は1mmのものなので、どうしてもクロスと比べると鉄板のほうが飛び出します。
別にそのままでもいいかと思ったのですが、将来的に空気中の湿気を吸って錆びるのも嫌なので、クロスを貼る時に使うボンドコークで処理しました。
余談ですが、このジョイントコーク、壁が白だからと白を買うとめっちゃ白いので、ライトアイボリーをおすすめします。
鉄板を使うことのメリット
鉄板を使うことのメリットとして、冒頭でもご紹介しましたように磁石が付きます。
こちらのコップはもともと100円均一のダイソーで買ったものですが、同じくダイソーで買った磁石をボンドで取り付けています。
その結果壁に貼り付けることが出来ます。
これの最大のメリットはコップの底に水がたまらないのと、ホコリが直接はいらないので、コップが衛生的に保てるということを期待しました。
あとは歯みがき粉
歯みがき粉はマグネットクリップに挟んで貼り付けてしまえばOK。
最後に歯ブラシ。
普段は歯ブラシ立てに挿しているという人も、磁石をテープで巻いて鉄板に貼り付けてもいいし、吸盤式の歯ブラシホルダーを買ってきて取り付けてもいいと思ってます。
たいてい洗面台の横には洗濯機があるという家庭も多いと思いますが、洗面台の上を片付けることで、普段掃除のしにくい洗濯機の間にものが落ちるというストレスも幾分軽減されます。
磁石の付く素材をどう手に入れる?
今回私は化粧用の鉄板を手に入れたわけですけど、同じものはなかなか手に入れることができないケースも多いです。
そこでこの磁石の付く素材をどうするかということを少し検討してみます。
ホワイトボードシートのマグネット対応のものを使う
最近はネット簡単にDIY商品が手に入るようになりましたが、いかに磁石がつく機能性の壁だと言っても、やはり内装に使うものですから、周囲と違和感のない色のものを使いたいものです。
そこで1つ目におすすめなのが、ホワイトボードシート。
こちらを使用すれば、小さいお子さんのいる家庭では水性のペンで歯ブラシのマークや、歯磨きをしたマークをつけることもできます。
ただ1つ欠点なのが、比較的こういった商品のものはあまり磁性が強くないケースもあります。
洗面所くらいならさほど重たいものもないかもしれませんが、他の場所では少し役不足かも。
カラーガルバリウム鋼板
こちらはカラーガルバリウム鋼板といって、屋根や外壁などにも使われるものです。
なのでサビには強い素材ですが、切り口はボンドコークのようなもので、直接水がかからないようにしておいたほうがベターです。
楽天市場のこちらのショップでは、寸法を指定してカットしてもらえますが、通常ロール状になっていますので、巻グセがついている可能性もあります。
両面テープを併用すればそれなりに貼れるとは思いますが、あまり大きなサイズだと貼った後にもクセが出てくるかもしれません。
タカラスタンダードのエマウォール
こちらの商品はなかなかリフォームでは使いにくい商品かもしれませんが、新築時であれば検討の価値があるかもしれません。
https://www.takara-standard.co.jp/product/emawall/interior_house/
キッチンパネル同様、表面にはホーロー処理がされており、磁石はもちろん汚れにも非常に強い商品です。
受注生産のためネット販売などはほとんど見かけませんが、ハウスメーカーや工務店などを経由すれば手に入れるのは可能かと思います。
仮にリフォームで使用しようとした場合でも、この製品は素人のDIYの道具では扱いにくいので、施工費共に外注したほうがよいかもしれません。
マグネットクロスを貼る
今回のDIYのように水回りに貼るものとしてはあまりふさわしくないかもしれませんが、可能性としてはマグネットクロスというものもあります。
一般的なクロスの裏面に磁性のあるものが施されており、私も何度か仕事でも使ったことがあります。
水回りにはそれなりの建材を選ぶ必要があった
家を建てるときにはやはり大きなお金ですから、コストが安いという理由だけでクロスを選んでしまったのは失敗でした。
そもそもそんなに一つの住居に長く住んだことがなかったこともありますが、一般的に水の掛かる場所にはもう少しお金を掛けてそれなりの建材を使用すればよかったというのが今の感想です。
ま、今からは快適に使用できるのではないかと楽しみにしています。
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