最近のバイクの新車価格ってめちゃ高くなってますよね。
ちなみにXJR1200の当時の新車販売価格が90万円ぐらいで、軒並みどのメーカーも100万円を超えない範囲で横並びだった感じでした。
そう考えると500万を超えるNRっていうのは異常な価格設定だったわけですけど、今回の話は中古バイクの話。
私が行きつけのバイク屋さんは、もともと自転車とか原付バイクくらいの小さいバイクをメインに商売されてましたけど、最近は中型とかも扱うようになって、逆に自転車とかの販売してるんかな?っていうレベルで逆転しました。
で、この春にオイル交換兼ねて遊びに行くと、自分たちが乗り回していた時代の懐かしい中型ネイキッドたちが店頭に並んでました。
が、その価格を見てビックリ。
自動二輪の中古相場に驚愕
中古車価格が当時の新車価格
CB400SFの乗り出しが約60万円。
そしてその隣においてあったのは…ジェイドだったかな?バリオスじゃなかったと思うんだけど、やっぱり中型(250cc)のネイキッドでした。
やはりそれも50万円中盤くらいの価格が掛けられてました。
そして走行距離を見てさらにビックリ。
自分たちが当時乗っていたXJR400とか、新車乗り出し価格で60万円で買った記憶です。
にも関わらず、この価格で売れるって凄い。
高くなったバイクの中古車だけど30年前の絶版車もそれくらいしてた
これは私が20才くらいの頃に買おうしていたXJ400Dの見積書。
これによると諸費用込みで乗り出しがやっぱり60万くらい。
なので現状の価格とはそんなに変わらない。
XJ400Dはこの4本出しのルックスが人気で、XJのなかでも少し高めだったけど、それでもこの価格。
Z400FXとかCB400Fといった車種は、もう20万くらい高かったんじゃないかな?
その反面安かったのはCBX400F。
ちょっと前には中古相場としては600万くらいになったというニュースを見たけど、この当時はCBX400Fが年式的に新しかったということもあって、30万とか40万くらいだったんじゃないかな?
今じゃとても買える相場じゃないけど、あの当時10年以上前のバイクと言うと、壊れるとか部品がないとかって言われてて、結局自分も二の足を踏んでやめたんだけど、今のXJR1200が30年近く前のバイクになってることを考えると案外いけたんかも。
なぜ今中古バイクの価格が高騰してる?
ネイキッドバイクの絶対数が少なくなっている
なんでこの手のネイキッドが高くなってるかって言うと、そもそもネイキッドよりスポーツタイプのバイクが増えたことが大きいと思いますよね。
どのメーカーを見ても、カウル付きのモデルが多い。
でも間違いなくカウルのないタイプってのもあります。
カワサキだとZ系とかヤマハだとMT系とか、当時はなかったストファイと呼ばれるジャンルも増えたように思いますけ、あの手のバイクのデザインというのがいまいち受け入れられてないような気も。
マルチエンジンのバイクがなくなった
ほかには中型のマルチエンジンが排ガスの関係で壊滅的になくなったことも大きいと思うんですよね。
数年前にカワサキからZX-25Rが250の4発、そしてZX-4Rなんかはリッター200馬力のモンスターマシンとして復活しました。
なのであの辺のエンジンをネイキッド用にデチューンしてゼファーの復刻版としてZ400RSの存在をイメージしているようですが、そうなるとまた人気のモデルが出てきそう。
そして気になるのは他社の動き。
ホンダからも中型排気量で4発の開発の報道も出てて、CB400SFの後継モデルの噂もチラホラあるので、いずれ2メーカーは揃うかも。
じゃあヤマハは?スズキは??
バイクそのものが高くなってる
当時の新車価格くらいの中古車を見てると、じゃあもうちょっと出したら新車買えるんじゃないの?と思っちゃうところですけど、そもそも新車価格も格段に上がってます。
各メーカーが100万を切る値段で設定してたにも関わらず、今や400cc未満の自動二輪クラスでも70万とか80万とかしてるし、大型二輪になると100万以下のバイクっていう物自体が減ってきた。
それは当然いろんな電子制御だとか、先ほども触れた環境問題に対応するため、あとは部品の調達コストやそもそも乗り手が減ったことによるコスト転嫁なんかもあるとは思いますけど、新車価格が高くなると中古に流れるのは必然でタマ数は揃いそうにない。
団塊ジュニアのリターンライダーの増加
あとは私たち団塊ジュニアの世代が育児期、そして教育資金なんかにも目鼻がついてリターンライダーとしてバイク界に戻ってきてるのも一つかもしれません。
やっぱりZ900RSなんかが売れてる現状をみると、私たち世代に今のバイクのデザインっていうのは少し抵抗があるという人は多いのかもしれないし、そうなると昔のゼファーだCBだっていうバイクが売れるのはわかる気がします。
まあ、これは予測ですが。
中型をあきらめて大型で探すのもひとつ
正直自分なら、今の中古相場で2000年くらいまでの中型のバイクを買おうという気にはなりません。
それならば大型二輪をとって、選択肢を広げたほうがベターかなと。
ちなみに2000年くらいまでのCB1300SFを探そうとしたら、さほど変わらない値段で見つかってしまうし、XJR1200ならさらに安い。
大型ゆえに回してないエンジン(大排気量ゆえに回せないエンジン)と考えると、より程度のいいものが手に入りそう。
もちろん車格や重量を含め、走行性能なんかは中型とは比較できないので、その辺はツーリング仕様だとか街中仕様()とかバイクの使い勝手にもよりますが。
https://bikelife.work/choice-bike/
バイクに関してはいい時代に過ごせたと思う
まあ、そう考えると自分はバイクに関してはいい時代を過ごせたと思います。
新車でXJRやCB、ゼファーといった、いま高騰してるようなバイクにも囲まれて過ごせたし、何より仲間がいた。
今はすっかりソロライダーになってしまったけど、やっぱり同世代で自分のバイクについて熱く語り合えるような仲間がいたのはバイクライフにとっていい時間だったと思います。
こういうのを懐古厨というのかもしれませんが。
きっとこういう時間はもう戻ることないとは思うけど、今のXJR1200をこれからも大切に乗っていきたいと思いますね。