バイクのエンジンの塗装に関する情報ってなかなか少なかったので、必要だったものをまとめておきたいと思います。
- 旧塗膜をはがす研磨材
- 最低限の工具
- 養生材
- 塗装面の脱脂をするシリコンオフ
- 耐熱塗料
- 薄め液
- ウエス
- ガスケット
耐熱塗料を含め、工具以外すべて買い揃えても5,000円でお釣りが来ます。
エンジンの塗装剥がれ除去して下地をつくるための研磨材
どんなに綺麗に塗っても、新しい塗装面が乗った古い塗膜が剥がれては意味がありませんので、古くなった塗装面を削って落とします。
個人的なお勧めとしてはスポンジ状のヤスリです。
目の粗いものをヘラ状のものを使ってガシガシやってやればいいんですけど、期待するほどは落ちないかもしれません。
ただその落ちない分はエンジンと塗膜が密着してる証拠ですし、表面を傷つけることで新しい塗膜との密着も向上するので、一通り擦っておくことがおすすめです。
ソケットレンチなど最低限の工具
タンクやマフラーを外すに当たって、最低限のサイズをそろえたソケットレンチは準備しておきましょう。
タンクを外す時にホースを外すため、ラジオペンチなどがあるとより良いと思います。
また、プラグ用のソケットは、ソケット自体をテープで養生してプラグにかぶせるだけで、プラグの取外しや養生をすることなく塗装できるので楽でした。
長いソケットでも代用できます。
耐熱塗料飛散からバイクを守る養生材
養生材はマスカー、大小1本ずつはあった方がいいと思いますが、大2本でも大丈夫だと思います。
1本では心もとないので、2本あると安心。
経験上、芯の内側に550,1100と書いてあるものがあると思いますが、これが広げた時のサイズになります(550mm,1100mm)。
また、テープ部分がガムテープ状になったものが、荒面にも付きやすくておすすめです。

あと、紙の養生テープ。
マスカーを広げた後に固定するのに使用したり、ゴム部分の養生にしたりと重宝します。
適宜、古紙があればちょっと掛けておきたいものなどに利用が出来てベターです。
私はオイルクーラーに掛けておいたり、キャブ下の狭いところに突っ込んだりしましたが、もちろんマスカーでも代用は出来ます。
エンジンのフィン部の脱脂に使えるシリコンオフ
私が脱脂に使ったのはパーツクリーナー。
ホームセンターでも数百円で売られてたりしますし、スプレー式なので狭い部分にも使えて便利でした。ただ、脱脂したつもりの部分が色を弾いてしまいました。
その後コメントでいただいたのは、シリコンオフのほうがベターという指摘をいただきました。
パーツクリーナー自体に油分が混じってるとのことでした。
エンジン用の耐熱塗料の缶スプレー
一番肝心なヤツです。
正直、ホンダ純正の耐熱ペイントの半ツヤにするつもりでいたのですが、気付いたらタンクを外した状態になっていて、エンジンの塗装をしないといけない状況になってたので、市販のオキツモで済ませました。

1本あればエンジン塗装はできると思います。
水冷に比べて空冷はエンジンの温度が高いので、絶対に耐熱スプレーをお勧めします。
個人のブログなんかだとウレタンで塗ってる人もいた気がしますけど、その方も剥がれてきたって書いてました。
塗り替える前のエンジンは艶消しになってたんですけど、サイドカバーの方とかミッションケースは艶有りだったため艶有りを使用しましたが、現状のエンジンの色ではなく全体の色をみながら決めるといいです。
耐熱温度が200度なのが心配ですけど、何かあればそのうち記事にします。
探せばオキツモの半ツヤもあります。
艶ありだと塗膜が綺麗になりすぎますし、半ツヤの方が耐熱温度も高く、古くなったエンジンには全体的になじむかもしれません。
フィンの磨き用にシンナー(薄め液)
空冷フィンのエッジ部分の仕上げするのに使用しました。※詳しくは下のリンクをお読みください。
また、耐熱塗料が手についた際に、うすめ液で拭いて落としました。
まあ、高いものではありませんし、準備しておくといいと思います。
XJRのエンジンの乗せたまま、オキツモの缶スプレーを使って自家塗装に挑戦~仕上げ編~
汚れた部分を拭くウエス
タンクを外す際、燃料ホースから垂れるガソリンを吸い込ませたりしました。
タンクを外さないと拭けないような場所を綺麗にしたり、汚れた手を拭いたりと使い道はあります。
マフラーのガスケット
マフラーを取り外すならガスケットを準備しておいた方がいいです。
私の場合、マフラーを取り付けたあと排気漏れを起こしてたっぽいので。
結果チョークのワイヤー修理の際についでに直してもらう事にしました。
バイクブロスなどのバイク用品のネット通販ではアフターパーツを含め純正部品通販もできますので、一度探してみるとよいと思います。
やる気と時間
あとは勇気と最低2日の時間が必要です。
オキツモの乾燥時間は吹いてから24時間となってましたから、最低でも2日は必要です。
その後走って塗装への熱入れもありますし。
バイクのエンジンの塗装でこの記事にたどり着いた方、どうか頑張って挑戦してみてください。
▽塗装から1年が経過したエンジンです。
コメント
?!(゚o゚;; とうとう行きましたかっ!エンジン自家塗装♬興味深々だょ(゚∀゚)b
改めて全部記事見たよ〜♪(^。^)ノ
なんだかおいらもしたくなって来ちゃったよ。
乗っているビラーゴ250のエンジンが故障し載せ換えを検討中。
で、載せ換えるなら塗装しようかなぁ、と思っていたところこちらに辿り着きました!
大変参考になりました!!
ヾ(^▽^)ノ
ただ、脱脂について先日塗装用品専門店の方に聞いたところ、パーツクリーナーは少なからず油が入っている物が殆どなので(脱脂後の表面保護のため)、ちゃんと脱脂をしたいならシリコンオフ的な物が一番だ!と言っていました。
なのでエンジンの下地作りの観点からはパーツクリーナーで汚れ落とし、その後シリコンオフで脱脂がベターかもしれません!
とりあえず、この記事を見てやるきが出て来ました!!
ありがとうございます!!
ヾ(^▽^)ノ
N’s Ark様
コメントいただきありがとうございます。
パーツクリーナーの件、知りませんでした・・・というより、このコメントを返信している数時間前に、剥がれたところを同じようにパーツクリーナーで拭いてリタッチをしてしまいました。( ノД`)シクシク…
今度からシリコンオフ使うようにします。
ぜひ頑張ってトライしてみてください。(^^)/