エコカラットって決して安い建材ではないですが、このたび自宅の結露対策にDIYしていこうと考えて大量に購入しました。
じつは自宅を建てて住んでいると悩みごとも出てくるもので、我が家の場合はそのうちの一つが結露だったのです。
特に玄関や北側に配置した和室では、窓の下に水たまりができるくらい結露を起こすんです。
でも「エコカラットをどれくらいの面積に貼れば効果があるの?」という疑問が生まれるかと思います。
どうせエコカラットを貼るのであれば、効果が期待できるだけの面積に貼りたいですもんね。
ところがエコカラットがどういうものか私は知ってるのでいいのですが、妻がどんなものか分からないというのでリクシルのショールームに連れて行ってきました。
最近エコカラットはいろんな種類のものが発売されてますから、色やデザインなどの実物を見るためにもいい機会でした。
エコカラットを展示しているショールームはこちらで確認できます。≫内装タイルを展示しているLIXILショールーム(外部リンク)
室温の変化と結露の関係
さて、まずは室内にどれくらい結露が発生するかを見てみます。
結露に関しては、室温とその空気中に含まれる水蒸気量を把握するところから始まりますが、こちらのグラフ。
中学生?の頃こんなグラフ出てきましたよね~
wikiによると25度のとき最大23gの水蒸気が1m3あたりの大気中に含まれるのに対して、10度になると9.4gしか含めなくなります。
苦手な方は次の一文だけ把握してください。
湿度100%の状態で25度に暖房した部屋を、暖房を止めて10度まで冷ますと、理屈では1m3辺り最大約13gの水滴がどこかしらに発生するという意味です。
6畳間でどれくらいの結露が発生する?
一般的な6畳間の床面積は約9.7㎡ですので、一般的な天井高さ2.4mとして室内の体積を求めます。
9.7m2×2.4m=23.3m3
上で紹介しました、1m3当たりに発生する結露量は13gでしたから13g×23.3m3=303gとなります。
マグカップ1杯分くらいだから凄い量ですよね。
逆に10度から25度まで加湿せずに暖房すると湿度40%程度になるから乾燥した状態になるんではありますが。
そう、冬って加湿除湿を上手に使わないといけないんですよね~
エコカラットで効果が得られる目安の面積
とりあえずこれで、発生する結露については把握できたので、つぎにエコカラットの除湿効果について確認してみたいと思います。
エコカラットで自動調湿の効果
こちらのカタログのグラフによると、エコカラット1m2当たり100g近い湿度を3時間程度で吸湿することが可能なようです。
と言う事は6畳当たり3m3程度のエコカラットを施工することで上の湿度100%の例で言うと結露を解消することが出来ると言うわけです。
エコカラットの目安になるメーカー推奨の面積は?
ここまでは私の机上の空論だったかもしれませんが、リクシルのサイトでも床面積の1/4程度を目安として紹介されています。
具体的に6畳間(約9.7㎡)であれば2~3㎡程度のエコカラットを推奨しているあたりから考えても、まあまあいい線なのかもしれません。
各部屋のエコカラットで効果が期待できる面積
自宅の図面上で、部屋の幅、長さ、天井の高さを掛けて計算してみてください。
例として、天井高さ2.4mとして目安となる施工面積を掲載しておきます。
間どり | 床面積 | エコカラットの面積 |
---|---|---|
6畳 | 9.72m2 | 2.43m2 |
8畳 | 12.96m2 | 3.24m2 |
12畳 | 19.44m2 | 4.86m2 |
20畳 | 32.4m2 | 8.1m2 |
他の調湿建材との比較
一応、リクシルの回しモンではありませんが、調湿材としてよく聞く珪藻土との比較はこちら。
珪藻土はもちろん、調湿壁紙とのは比べ物にならない性能ですね。
まとめ
今回エコカラットを貼る予定のところはこちら。
- 結露とともに匂いもこもる玄関
- 家の北側にある和室
- 浴室からの影響を受ける洗面脱衣所
数量は効果が期待できる面積に関わらず、貼りたい面に対する枚数で注文しましたが、まあ十分クリアはしてると思います。
エコカラットと言う商品が出始めた頃から、商品名自体は知ってたんですけど、値段も高く敬遠してました。
でも最近の家は調湿建材がほぼ皆無ですから、今さらになって思い返すと表面の模様とかも豊かだから、部分的にでもいくらか採用すればよかったなぁと思うわけです。
冬の室内環境には加湿と除湿がちょうどよく行うことが必要ですが、それを人間の手で意識的にやるのは難しい。
その点エコカラットは吸湿や湿度を放出を自動でしてくれますし、その効果は半永久ですので臭いや結露が発生しやすい場所には最適ですね。
「エコカラットの結露対策に効果が期待できる目安の面積」のご紹介でした。
▽こちらの記事では貼り方や道具などを紹介しています。
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