今はギターを以前作った木製棚に2本吊り下げてるのと、床置きのスタンドに2本立てて使っています。
この手のスタンドは、ちょっと弾きたいなって思ったときにすぐに手にできるというメリットや、落下するといった危険もない、工具も必要なく使えてとても手軽なのですが、その反面ギターが増えてきたときにはとても邪魔になるのです。
私も以前は全く問題なくスタンドを使っていたのですが、Alesisの電子ドラムを購入して以来若干部屋が狭くなり、いつかは壁掛けにしてやろうと思っていました。
普段使ってないギターがあるのも事実です。
私の持っているエピフォンのレスポールで約5kgの重量があり、複数本ギターを掛けるとなるとそれなりの重量になるので、下地の問題など課題が多いのは確かです。
なのでなかなかDIYで壁掛けというのは難易度が高いかもしれませんが、手順を追ってまとめたいと思いますので、興味があれば挑戦してみてください。
ちなみにディアウォールを使うととても簡単にできるとは思うのですが、今回はディアウォールは使ってません。
その理由はギターを4本壁掛けにしようとしたときに、ディアウォールが4本も立っているのは視覚的にうるさいなと思ったからです。
さて、始めましょう
ギターを壁掛けするための材料
写真は後にご紹介しますが、今回の作戦はこうです。
壁にツーバイフォーを横に取り付け、それを下地としてギターハンガーを取り付けるという作戦です。
それに必要な材料と工具はこちら。
- ツーバイフォーの木材
- 塗料
- ビス(75㎜のものを使用)
- 電動ドライバー
- 下地さがし
あるとよいもの
- サンドペーパー
- 軍手
ギターの壁掛けにDIYで挑戦
ギター壁掛けのヒントになっているのは、以前作ったこちらのギターラックです。
これは両サイドのタテの柱にツーバーフォーの材料をビス止めし、それにギターハンガーを取り付けています。
要はこの横の部材を壁にしっかり固定すれば同様にギターは掛けられると考えました。
材料の買い出し
取り付けるのはこちらの面ですが、四畳半なので、1間半(内々で約2600㎜)程度あります。
ツーバイフォーの材料はホームセンターで簡単に手に入りますが、反りがあったりするので注意が必要です。
まっすぐな面に当てると、反っているのがよくわかります。
またこういったヤニツボと呼ばれるようなものが明らかに見えているのは避けたほうが無難です。
塗料は壁に取り付けるということで、白を選びました。
こちらの商品はウエットティッシュでも塗れるというもので、目新しかったので買ってみました。
木材の塗装
ツーバイフォーの材料の表面を軽くサンドペーパー#200程度で擦ってやるとより綺麗になりますが、私は家にあるつもりで買ってこなかったので、そのまま塗ってしまいました。
まあ普段手にするところではないのであきらめました。
この材料はウエットティッシュだけでなくウエスなどでも塗れ、触った感じはヨーグルトとか潰れた豆腐みたいな感触です。
木目はあまり消えてくれませんでしたが、これがアジと言われればそうかもしれません。
基本的に私は木材に塗装をするとき、必ず1回は裏面も施すようにしていますが、片面だと湿気の収縮などで反ったりひねったりする可能性があるからです。
下地の位置を確認する
壁の下地はイメージとして、こんな感じでだいたい455㎜程度で入っていますが、マンションの下地間隔だと303㎜程度で入っているかもしれません。
この位置を確認するために必要なのが下地さがしの道具、その名もどこ太
壁に垂直にあてて、グッと押し込むことで、中から針が飛び出ます。
下地があればそれ以上は入りませんし、下地がなければそのまま根元まで押し込まれます。
こちらはマグネットが入っているので、マンションのような軽天下地にも反応します。
▽詳しい使い方はこちらの動画をご覧ください。
マスキングテープなど使って下地の位置を印しておくと、二度手間にならずに済みます。
賃貸などでのビス跡の対策
持ち家の場合には、下地を取り外した時にビス穴が残っても本人が気にしなければ問題ではありませんが、しかし賃貸などではそうはいかないと思います。
ビス跡はボンドコーキングと呼ばれるものでつぶしてもいいようなものですが、その対策として一つご紹介しておきます。
クロスをあらかじめカッターで刃を入れ表面を剥いでおいて、それを戻してやることでビス頭を隠すことができるかもしれません。参照 ≫ クロスを剥ぐイメージ
信じられないかもしれませんけど、これはいったんクロスをめくった後に元に戻したものです。
長年ギターハンガーを取り付けた後にこのように戻るかどうかは約束できませんが、可能性はあると思いますので、ビスが来る場所のクロスは一度四角に切り抜いて後々復旧できるようにしておいてもいいかもしれません。
こちらは取り付ける直前の写真ですが、下の長い緑のマスキングテープには下地の位置、短いマスキングテープで剥いだクロスを仮止めし、最終的に無くさないようにツーバイフォーで隠れる位置で固定しています。
下穴をあける
こちらは8㎜の穴をあけています。
ツーバイフォーは厚みが38㎜近くありますので、これをビスで固定しようとするとめちゃめちゃ長いビスが必要になるからです。
大体20㎜から25㎜程度の深さを狙ってあけています。
ほかにも理由はありますが、後々わかると思います。
下地を取り付ける
下地を取り付けます。
ビスは壁の下地にしっかりと固定できるような長さのものを選んでください。
75㎜のビスを選んだ場合、今回取り付ける下地は20㎜程度の下穴をあけているので約15㎜程度、石膏ボードが12㎜として、45㎜程度は壁の下地に固定される計算になります。
ちなみにこの状態で68kgの私がぶら下がっても大丈夫だったので、ギターが3本4本ぶら下がったくらいでは問題が起きるとは思えません。
ビス穴を潰す
8㎜の下穴をあけた理由というのは、こちらの作業を行うため。
ホームセンターにもあるのですが、丸棒を挿しこんで不要な部分を切り、塗装をしてしまえば、正面からのビス穴を隠すことができます。
穴をあけるキリや丸棒の精度によっては少し金づちで叩きこむ必要があるかもしれませんし、逆に余裕がある場合には少し木工用ボンドを入れておくとよいです。
ギターハンガーを取り付ける
今回選んだギターハンガーはこちらの商品。
ネットではノンブランドのギターハンガーも多く出品されていますけど、今回取り付ける場所は明らかに高所となり、万一落ちた時にはギターや床にも傷が入ります。
以前購入したものに不満があるわけではないのですが、そういった理由から今回はある程度信頼のおけるメーカーのものを選びました。
ギターハンガーの間隔としては、エレキギター同士であれば最低でも35cm以上、アコースティックなどではもう少し離しておかないと干渉します。
今回は42cm間隔で取り付けてこんな感じです。
ビスは太く安心感がありますが、直にもむとビスが負ける可能性があるので、下穴をあけておいた方がビスに負担が掛からずに取り付けられると思います。
それにしてもギター同士の間隔を考えると、ビス穴が上下1つづつ配置された金物を使い、間柱を狙うことができればわざわざこんな手間なことをしなくてもよかったのかもしれません。
ギターの背面は、木材を取り付けた関係で約6㎝の隙間が出来ましたが、アコーステックを掛けた場合には壁に干渉したかと思うので、この辺りはギターハンガー選択の参考にしてください。
DIYでギターの壁掛けに挑戦したら足元もスッキリ
今回の総コストとしては以下のようになります。
材料 | 数量 | 値段 |
---|---|---|
ツーバイフォー | 1本 | 713円 |
塗料 | 1つ | 1,078円 |
ビス | 50本入り | 327円 |
ギターハンガー | 4個 | 4,328円 |
合計 | 6,446円 |
思ったより掛かりましたねww
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