最近のマイホーム事情って、「子供部屋はあえて間仕切りをせず、大きくなったら必要に応じて間仕切って子供部屋として使う」といった間取りを採用しているハウスメーカーも多いのではないでしょうか。
我が家もそのような間取りだったのですが、いよいよ子供たちが中学生になってきたことで、部屋を間仕切る必要が出てきました。
でも、これってハウスメーカーや大工さんに頼んだら、やっぱりそれなりにお金が掛るわけです。
そこで!!
やりましたよ・・・DIY
そこで一部始終をご紹介したいと思います。
まずはこちらのタイムラプスをご覧ください。
一眼レフで定点撮影を行い、タイムラプスとしました。(タイムラプスの作り方)
DIYで子供部屋の間仕切りを作る方法
間仕切りの下地を作る方法
いろんな方法があるとは思いますけど、基本的には床と天井に木下地を取付、そこにボード張付け用にタテの下地を配置していくという形で間仕切っていきたいと思います。
ただ、今回はうちの間取りの関係で、両サイドの下地を取付、その後床と天井に下地を取り付けるという手順としました。
これは後ほどご紹介しますが、基本的手順は一緒なので、もしもご自分で挑戦してみようと思う方は、ぜひ参考にしてみてください。
材料
間仕切りに使用する大きな材料はこちらになります。
材料 | 数量 | 価格 |
---|---|---|
ツーバイフォー 10F | 2本 | 1,696円 |
ツーバイフォー 8F | 7本 | 4,186円 |
石膏ボード 3×6 12mm | 9枚 | 3,525円 |
グラスウール | 1梱包 | 5,829円 |
ビス類 |
材料費として約15,000円も掛りましたが、最近のホームセンターは軽トラを貸してくれるので、運搬に関しては楽になりました。
間仕切りの下地をつくる
壁際に間柱を取り付ける
床と天井の高さを測り、間柱を切ります。
さしがねを使って、木材に切断の線を引きます。
いざとなったら、間仕切り壁を解体して元の部屋に戻すため、巾木や天井の見切り(廻り縁)は触らず、間柱の方を細工する計画です。
そのため、下の様に干渉した場合には、間柱側に切り欠きを入れて取り付ける必要があります。
ノミがあればいいのですが、持ち合わせてないので、マイナスドライバーで代用したところ、思いのほかうまくいきました。
床と天井に下地を取り付ける
取り付けた下地を使って、天井と床に下地を取り付けます。
フローリングになるべく傷をつけないように、側面から止めようと思いましたけど、結局フローリングに向けてビスをねじ込みました。
床暖房とかしてる人は注意が必要です
床面は簡単なのですが、天井面は1人でするにはちょっとコツが要ります。
下の写真の中央に、中途半端に取り付けたビスが見えると思います。
片方はこちらのビスで木材を支えた状態で、もう片側を固定します。
ちなみに、この部材を取り付けるがために、将来間仕切りを取り付けると思われる場所には、新築時に天井の下地補強を入れておいてもらう必要があります。
私は最悪、ボードアンカーを使い、タテの間柱で支えるという方法を使うつもりでした。
ボードの下地となる間柱を配置する
天井と床に取り付けた下地の間を測って、間柱になる木材を切ります。
よく「天井や床はまっすぐ」という思い込みをされる方はいますけど、天井も床も厳密に言うと数ミリという単位で誤差はあります。
出来れば1カ所ずつ測ってから切りましょう。
その方が止め付けする場合に楽です。
横方向の間隔は455mmで、ボードの継ぎ目となる場所の間柱は、極力慎重に測って取り付ける必要があります。
石膏ボードを張る
まずは片面、石膏ボードを張っていきます。
こういった細かいところを測って切り欠きます。
壁もまっすぐとは限りませんから、必ず上下左右の長さを測ってから切ります。
ビスピッチはボード1枚に対し、周辺部は200mm、中央部は300mm間隔で取付ました。
反対側の石膏ボードを張る前に防音効果期待のためグラスウールを充てんする
当初予定にはなかったのですけど、石膏ボードで仕切っただけではなく、防音効果を期待してグラスウールを入れることにしました。
グラスウールもホームセンターに売ってます。
今回使用したのは100mm。
タッカーという、ホッチキスのでっかいやつで止めていきます。
ツーバイフォーの下地は約88mmなので、ボードで抑え込むようにして張りました。
間仕切りの下地にボードを張る
反対側からもボードを張ります。
ひとまずはこの状態でおしまい。
クロスは後ほど・・・といいながら、屋根裏も業者さんに任せた経験もあり、自分で貼るかどうかは気分次第。
https://bikelife.work/yaneura-diy/
子供部屋の間仕切り壁のクロス貼り作業
※追記
半年という長きに渡って放置したこの壁、いよいよクロスを張っていきたいと思います。
クロス下地作り(パテ)
クロスを貼るためには、ボードのジョイントなどにパテを入れて、段差をなるべく平滑にしてやる必要があります。
そうしないとボードのジョイントが分かったり、段差がついて見栄えが悪くなります。
これが地味に大変な作業なのですが、だからといってこの工程を飛ばすのは非常におすすめしません。
今回使ったパテの道具はこちらのもので、全てダイソーで100均に並んでる商品です。
左からパテを練る器、練るためのしゃもじ、パテを打つためのヘラになります。
多分クロスの本職さんが見たら絶句しそうなものですが、DIYでネックになるのはやはり道具代なんですよね。
パテを打つ前にはマスカーを使って養生しておくと、後の掃除が楽になるのでおすすめします。
パテを練ります。
パテは1回だと痩せて段差が出ますので2回行いますが、1回目は少し固めに、2回目は少し柔らかめに練りました。
ペンキ屋さんがしゃもじが練りやすくておすすめしてくれたので試してみたのですけど、確かに練りやすいです。
ボードのジョイントを潰すように入れていきます。
2回目の写真は省略しますけど、パテは想像以上に痩せますので、必ず1回目のパテが乾いてから2回目の作業を行ってください。
クロス屋さんに聞くと、2回目のパテベラは18cm位のものを使うというくらい、広くパテを打つそうです。
いかに自分の家だと言ってもなるべく広めを意識して作業してください。
壁面から膨れたパテをサンドペーパーで削っていきます。
120番くらいのサンドペーパーを使いました。
必ずペーパーブロックを使用しましょうね。
クロスの糊付け
クロスを貼るときに、一つ問題になるのがクロスの糊付けです。
専門職はクロスの糊付けする機械を使って糊付けするのですけど、DIYのために買おうとすると十万単位でかかるので現実的ではありません。
しかしプロの職人であっても、少量の場合で機械を出すのが面倒なときなど、広いスペースを確保して、裏面に糊をローラーで塗ることもあります。
私も過去に一度しか見たことありませんが、この方法で行えばクロスの糊付けという作業はDIYでも可能です。
注意することは、クロスにつけること。間違っても壁に糊を付けてはいけません。
家を建てた(買った)ハウスメーカー経由でクロスを注文すれば、数量によっては糊付けしてくれるかもしれません。
DIYでは初挑戦!クロスを貼る
クロスを張っていきます。
通常クロスを貼るときには、最初に貼ったクロスと次に貼ったクロスを予め重ねて貼り、あわせ切りをすることで、柄をあわせたり、ジョイントの隙間なく貼っていきます。
このときに使うカッターがこちら、0.2mmの極薄刃のカッターナイフ。
普通の工作用の太い刃だとジョイントが隙くことがあるそうです。
あわせ切りをしたら今度はジョイントローラーで押さえていきます。
これを繰り返して…ジャン!!
反対も…ジャン!!
クロスを貼った間仕切り壁に巾木の取付
本来ならクロスを貼る前に行う作業なのですが、前後しました。
巾木は木工ボンドで固定しますが、ビニールクロスと木工用ボンドは相性が悪いので、基本的には巾木の糊の付く部分は剥がします。
巾木を定規代わりにしてカッターで切れ目を入れます。
そして端っこを起こしてやればクロスはかんたんに剥げます。
長さを測って切りますけど、差し金を使って線を引くと正確に切れます。
木工用ボンドを付けます。
程度がわからないので、適当にいきました(汗)
貼り付けて細い釘で仮止めしたら乾くのを待つだけ。
無事間仕切りが完成しました。
既存の壁に下地の間柱を先に取り付けた理由
前述した「 間取りの関係で、両サイドの下地を取付、その後床と天井に下地を取り付けるという手順」と書きましたが、その理由がこちら。
上の様な平面に仕切る場合には少々ずれても分からないのですが、下の様な場所に取りつける場合には、それぞれの壁面を揃えてやる必要があります。
このために、両サイドの間柱を先に取り付けてやる必要があったのです。
壁面をあわせる場合
多分プロの大工さんならまた違った方法をするんでしょうけど、私は石膏ボードの切れ端を間柱に仮止めして取付ました。
差し金などで既設の壁面とのずれを調整して、間柱をビス止めします。
ただ、上と下はそれなりにそろうのですが、ツーバイフォーの木材はよく反ったりひねったりしているので、中間部では膨れたような気がしてます。
子供部屋の間仕切り壁をツーバイフォーの材料でDIYしてみた
道具があれば下地作業は大体6時間ほどで完了しました。
毎度こういうDIYを通して感じるのは、本職の業というものです。
きっと私より早く、綺麗に仕上げることでしょう。
まあそれ以上に自分でやったという満足が得られるので良しとしましょうかね。
▽後片付けにはマキタの掃除機で一度掃除しておくと、自宅の掃除機がボードの粉とかを吸わなくて済みますよ。
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