オートバイに限らず自動車も同じですけど、どんなに注意しても起きる可能性があるのが事故です。
これだけ多くの車が走っていれば、事故が起きないほうが不思議な話で、不幸にも毎日この地球上のどこかで人が怪我をして、命を落としています。
車とバイクの比較
わざわざ書く必要はありませんけど、車のドライバーは鉄の箱囲まれていますし、タイヤも4つ付いているので、凍結やスピード超過などは別としてスリップという事はまず起きない乗り物です。
一方オートバイはライダーの体を守るものはありません。
タイヤも2本ですし、路面の砂や落ち葉、濡れたマンホールやグレーチングでスリップする可能性というものは非常に高いです。
ですから二輪車が転べばどんなに運がよくても怪我がつきまとう乗り物なのです。
昨今の交通マナーによるトラブル
東名高速でおきた交通トラブルで夫婦が死亡した事故も記憶に新しい事かと思います。
あの事故が報道されてからというもの、日本はおろか世界の各地で似たようなトラブルの報告がされました。
突然思いがけないタイミングで目の前に割り込まれたりしたら、イラッとするのは当然かもしれませんけど、そんな事は当然おきる可能性のあることですから、ドライバーも「かもしれない運転」を励行すべきです。
ただ、もしも自分がバイクに乗っている時にそういうドライバーとトラブルになったら?と思うとゾッとします。
ドライバーにバイクの動きは想定できない
車の運転中にコーナーリング中にマンホールや道路の異物を気にすることはさほどないでしょう。
ただ、バイクの場合は上でも触れたように、落ち葉だったり、路面の状況に応じてスピードを調整する事はざらにあることです。
バイクを運転した事ないドライバーにはバイクのそういった事情は分かりません。
にもかかわらずトラブルになって煽られたら?
逃げ切れればいいですけど、どうですかね。
もしも接触してしまえば間違いなく大怪我は避けられません。
最悪死亡するかも。
バイクでの事故体験
夜間走行
これは私が19の頃の単独事故の写真です。
フロントフォークも曲がりホイールのスポークもすべて折れ、エンジンの左のポイントカバーも吹き飛んでエンジンが部分的に割れました。
幸い全身打ち身程度で済みましたけど、視界の悪い夜間の走行は充分注意すべきです。
自分が経験した大きな事故でした。
市街地走行
2台目のカタナに乗っていたときのことですが、やはり夜間の走行でした。≫危険な夜間走行によるバイク事故!左折車に突っ込んだ話
帰宅を急いでいたため、スピードは高めだったかもしれません。
狭い道路に左折しようとした車との接触事故を起こしました。
幸い、人体、愛車ともほぼ無傷で済みましたが、多くの車の混在する中オートバイは夜間になるとなおさら視認性も悪いですからスピードを控えるべきです。
山間部走行中鹿をはねる
3台目のXJR400では日中山間部の走行をしている時、猟友会が鹿の駆除をしていた為、山から鹿が飛び出してきて鹿をはね飛ばしました。≫愛車歴~XJR400R~
おそらく一番ベストのタイミングだったのか、私のほうは無傷で鹿の方がはね飛ばされました。
猟友会の人が言うには大人の鹿だったそうですが、もう少しスピードを上げていれば鹿は交わせたし、遅ければ鹿に正面衝突していたかもしれません。
車の少ない山間部であってもそういう動物が飛び出してくるという事態は充分に起こりうるのです。
自分の身は自分で守るという防衛運転の励行
これほどこの言葉がしっくり来る乗り物はないですね。
中途半端に寝たきりとかなることを思ったら、コロッと逝った方が家族のためではありますが、そうもいきません。
どちらにしても、防衛運転や安全運転を心がけたいと思います。
かも知れない運転
自動車学校でも教わったかもしれませんけど、すべての事態を疑って運転をするという慎重さは持って運転したいものです。
普段は車を運転するけど、休日や趣味でバイクに乗ってるという人はとても多いと思います。
車に比べてバイクは視界が狭くなりがちです。
また、徐々に歳を重ねて感じるのは動体視力の低下です。
若い時には反射と動体視力で回避できた事が、知らず知らずのうちにできなくなってきている事は充分考えられます。
これまでのヒヤリハットを運転に反映する事はもとより、自分都合の「だろう運転」はやめて「かもしれない運転」をおすすめします。
バイクはプロテクターなど保護具の着用を励行する
ほぼ唯一の保護具がヘルメットです。
フルフェイスのヘルメットでもあご紐をせずにかぶっていたら、事故の際は吹き飛ぶ事もあるそうです。
それに加えてプロテクター。
最近バイクのプロテクターへの啓蒙を盛んに目にする気がします。
本来で言えば、大事な器官がある背中と胸、日常動かないと困る両ひじや両ひざは入れておきたいところかもしれないですよね。
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通称「コミネマン」と揶揄されたりしますけど、値段の割りに作りがいいという良い評判を聞いているけど、揃えようとするとどうしても値が張るものですし、罰則がないとなかなか普及がしにくいアイテムかもしれません。
若い大学生なんかが、夏になると半そで半ズボンで乗ってるのを目にする事がありますが、せめて長そで長ズボン位は着ていて欲しいところです。
布切れ一枚でも万一の時には意外と効果を発揮してくれるんです。危険なバイク事故に対して、自ら積極的に体の保護をする事はおすすめ
スピードは控えめに追い越しはしない
スピードは一度出し始めるとそのスピードに慣れてしまって、気付いたらこんなにスピードが出てたという事は一度や二度くらい体験した事があるかと思います。
よい、悪いは別問題として、スピードを出す事は楽しいと思います。
スピードというものはとても中毒性が高いと思います。≫スピードの向こう側なんてない!スピードは中毒性の高い危険な運転
ただ、スピードが出たバイクをコントロールするのはとても難しいですから、常に自制心を持ってスピードをコントロールしたいと思います。
あとは追い越し。
ついつい遅い車が前を走っていると追い越した事のある人は多いと思います。
あれを1台でも抜いてしまうと、さらにその前方の車に追いついてしまってドンドンスピードを上げて抜き出すという行為に発展しがちなので、無理な追い越しはしないようにしたいところです。
まとめ
どちらにせよ、ライダーは一度転倒すると命を落とす事は大いに可能性があります。
また上のほうでも触れてますけど、どこから割り込まれるか分からないし、おかしなドライバーとトラブルになるかもわかりません。
山間部を走っていれば、鹿などの動物が飛び出してくることだってあります。
どんなに相手が悪いといえる事故であっても自分が病院のベッドの上に運ばれるような事があっては負けなのです。
自分の身を守るためにも、スピードは控えめに、「かもしれない運転」という防衛運転を心がけたいものですね。
▽スピードの向こう側に待つのは死神です


▽自らの身を守るのはやはり自分です



▽一度や二度くらいは言われたことがあると思います


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