冬、通勤や通学にバイクを使用される方も多いと思います。
ですが冬、特に早朝の路面には思いがけない悪魔が潜んでいます。
それが路面の凍結。
前日雨が降って、翌朝放射冷却で冷え込んだ朝などには特に注意が必要です。
特に2輪車は不安定な乗り物ですから、凍結しやすい場所や後続車の心構えを少し書いてみたいと思います。
バイクの路面凍結は命取り
通勤中、前方を走るキャノピーを発見しました。
このキャノピー、朝の通勤時間がたびたび被るんですけど、水色ナンバーでミニカ登録されていることもあって結構いいペースで走るんです。
まあ速度も速度なので、それなりに車間は取って走ってたんですけど、突然道が開けたと思ったら路面が突然白かったんです。
やばいな、これは。少し減速しよう…
と直感的に感じるものもあり、ブレーキに足を掛けた瞬間、前方のキャノピーがスリップして転倒!
やはり何かしらの直感は当てにしてもいいと思います。
https://bikelife.work/driving-technique-sense/
めっちゃ焦りましたけど、減速をはじめていたこともあり何とか停車しました。
路面が凍結しやすいところ
一般的に路面凍結をしやすいところは以下のようなところが言われています。
- 橋の上
- 陰になったところ
- 風通しの良いところ
橋の上
一般的に、橋の上というのは風が抜けやすく凍結しやすい場所です。
川が風のとおり道になるためというのもありますが、地盤と違って日中の地熱が蓄えられないのも原因の一つです。
山や建物の陰
雨が降ったりすると乾ききらずに凍結することがあります。
特に雪などはいつまでも融けず、雪どけ水が路面を濡らすため、雪が降った後などは注意が必要です。
風通しの良いところ
今回の転倒事故はまさにここでした。
その直前までは民家が立ち並び、風通しもさほどなかったと思われるのですが、その場所は開けた田園部だったため風によって路面温度が特に冷やされた可能性があります。
直前まで凍結している、していそうな箇所がなかったため、キャノピーの運転手も油断したんじゃないかと思います。
夜間はブラックアイスバーンにも注意
冬の朝は冷え込むとはいえ、まだ明るいので視覚的に確認することが可能です。
ところが、夜間はヘッドライトの明かりが頼りになりますから、一見アスファルトが黒く見えても濡れた路面で凍結している可能性もありますので、夜間の走行は特に気をつけましょう。
後続車の場合には車間距離を保って走る
今回感じたのは、突然の路面状況の変化に対応できる車間距離は必要だなと感じました。
私は後ろを車で走っていたのですが、それでもブレーキを踏んだ瞬間タイヤがロックされて、止まれるかどうかわかりませんでした。
結果としては、凍結路面でタイヤがロックしても停車できる程度の車間を取っていたわけですけど、凍結が予測されるときには普段より車間距離を離すぐらいのつもりで運転しておく心構えが必要だと思いました。
バイクは冬の朝の路面凍結による転倒に注意しよう
バイクは一度バランスを崩すと立て直すことが難しい乗り物です。
幸い今回は単独の転倒だけで済みましたが、ちょうど対向車があれば被害が大きくなっていた可能性もあります。
冬の朝には限りませんが、凍結が予想されるような場所では特にスピードを控えめに走るようにしましょう。