以前、馬場俊英さんの「人生という名の列車」という曲を、当時会社にいた20代の女子社員から教えてもらいました。
歌い手である馬場さんの人生をそのまま歌詞にしているような歌なのですが、興味深いことは教えてくれた女子社員が心に染みたフレーズと、私が心に染みたフレーズが違う事です。
ま、彼女もどこが一番とか言う訳ではないでしょうが、私もいろいろ自分に置き換えながら聞いていました。
きっと聞き手の性別や世代、環境によって感じ方は違うのだと思いますが、あれから7年経ってもこの歌が好きだなぁということで、私が心に染みたフレーズをいくつからご紹介してみたいと思います。
人生という名の列車は40代になったからこそ共感できる部分も
人生という名の列車の登場人物とあらすじ
昭和40年代前半に生まれた馬場さんとその同級生。
生まれたときのことを産声と掛けたのか「電車の始発のベル」と表現し、幼少期に人気だったドリフや野球、中学生の思春期の頃、おそらく20前後の大学時代をバブル期で迎え、欲望のまま女の子を押し倒したことまでも素直に歌詞にしている。
そして卒業という転機を迎え、就職で進路を決めて旅立つ同級生が大人に見えたという経験、同級生が先生になってそれでいいのかと感じたこと、自分が大人になって感じる不安はきっと自分たちが見ていた大人も不安だったのだろうということなど、自分が経験したからこそ感じることや、後戻り出来ないんだから苦難にも立ち向かおうという歌。
旅立つ同級生が大人に見えた
私は進学でこの地に来て、そしてこの地で就職して家庭を持っています。
でも実がそれは私の本意ではなかったりします。
就職を決めるときに自分の意志で企業を決めたのではなく、ただなんとなく親元に帰るのも煩わしいし、ここで面接でも受けてみようかと思って受けただけ。
あの氷河期と呼ばれる時代に1社しか面接をせずに今こうして生活しているのは逆に幸せだったかもしれません。
でも大学を卒業してみんながこの地を離れるとき、1人また1人と見送ってました。
何をしないといけないのかまともに考えたことがなかった私にとって、この「旅立つ友達が大人に見えた」というのはとても心に染みました。
あいつが社長??同級生の進路がとても不思議に
歌の中では「同級生が学校の先生になったことで、アイツでいいのか?それでいいのか?」と思ったという歌詞があります。
私も大学が建築学科だったことで、実家の事業を継いで社長になったという同級生は割といます。
そういう話を聞くたびに、「へ~あいつがねぇ」っていう思いがこみ上げてきます。
中でも一番衝撃的だったのは、大学を出てから出会った友人で、今でもたまに飲みに行く友人。
https://bikelife.work/40s-nayami/
彼は面白いくらいに私と全く逆の人生を歩んできたやつです。
今では起業して従業員に飯を食わせているんですが、人生の大波にのまれてきた彼は度々「お前みたいに生きたいよ」と言われてきました。
むしろ自分の生活はもちろん、従業員にまで飯を食わせられれば、それはそれで彼の人生は成功していると思います。
もう少し言えば彼以上に波乱万丈な生活を送っている人はいくらでもいるものですけど、昔から知ってますけどやはり大変そうでした。
大人になってみれば何でもできると思ったけど何も変わらなかった
歌の中では「学校の先生や両親も悩んでいたし、苦悩の日々もあったんですね」というニュアンスの歌詞で表現されてます。
子供にとって学校の先生や両親という存在は、数少ない大人との接点ですし大きな存在だったという人も多いと思います。
なので大人になれば何でも知っていて、何にでも対処ができる完全無比のような存在かと思ってましたけど、いざ大人になってみれば知らないことなんかいっぱいあるし、仕事で悩むことも多々ありました。
でも親たちはそんな苦悩は子どもに感じさせず一生懸命育ててくれました。
すでに私にも子どもがいて家を建て、学校へ行かせて飯を食わせ、そして子どもたちにも旅立ちという名のターミナルまでの切符を与え続けているつもりです。
家に灯る明かりの多くで子どもたちのために頑張ってる大人がいて、そして自分もその1人なんだと思うと湧いてくるこの感情はなんなんでしょうか。
尾崎豊の17歳の地図の中でも、親の背中のひたむきさに涙をこぼしたというフレーズがありますが、きっと守るものが増え、そのために変えられない自分や理不尽の中でも頑張ってきた親たちへの感謝、いろんなものが交錯する思いです。
苦難も待ち受ける人生において頑張ろうと思える好きな言葉
最終的に歌では「この先はどうなるんだろう、でも頑張ろうぜ」と同級生たちにも呼びかける歌詞があります。
私もすでに40代の後半となりましたが、これまでの経験をもとにいくつか好きな言葉を紹介してみたいと思います。
人間万事塞翁が馬
人生の選択肢は多いですが、どちらが正解というものではないと思うのです。
途中出てきた起業した友人が、私のような生活を送ったから幸せだったかと言うと決してそうではないと思いますし、もちろん今までの人生よりは幸せだったかもしれない可能性はあります。
そんなパラレルワールドの話をしたところで、所詮はタラレバです。
なので選んだ選択肢がすべて正解と信じ、腐らず努力をするほうがより良い結果が出るはずです。
人事を尽くして天命を待つ
自ら道を切り開くというと聞こえはいいですが、ほかの人と違うことをするのは、何に限らず大変です。
そうかと言って人生にはいろんな選択肢があるものですから、まずは与えられたフィールドで最大限やってみる。
やるだけのことをやったあとは、天命を待つのみ。
ジタバタしても仕方ありません。
でも、そうすることでいつか変化の時が来そうな気がするのです。
天の時、地の利、人の和
人間チャンスというもは選択肢には必ずついてくると思ってます。
精一杯自らできることを努力したのち、こういうチャンスに気付けるかどうかというのは人の努力の結果です。
いつか努力が認められたとき、これらが揃うときがきっと来るはずです。
どうにもならないことなんて、どうにでもなっていいこと♪
THE BLUE HEARTS、「少年の詩」に出てくる名フレーズですね。
物事には天地がひっくり返ってもどうにもならないことっていうのは存在します。
しょうがないじゃん、一生懸命やってどうにもならないなら。
地球が止まるわけじゃないからどうにかなるよって考えると、めちゃめちゃ気分が楽になります。
なんとかなるし、なんとかするさ
いろんな時代背景があるでしょうが、私もこの歳まで頑張ってきました。
そしてこれから先も、辛いけどやらなければならないことはたくさんあることでしょう。
でも、自分に出来ることがあるうちにはやってみようと思うのです。
この世にどうにもならないことがあふれてしまっていたら、この世は回ってないと思うので。
取りとめのない内容になってしまいましたが、頑張って生きていきましょう^^
https://bikelife.work/40s-for-50s/
コメント
…ヒロシは負け組(*_*) そんなぁ~(笑)まぁ人生いろいろ、隣の芝生をみても、腐ってても始まらない。苦労や悩み、挫折や葛藤はきっといつか自分の役に立つと言う事で(^.^)b
山あり谷ありですからね。
どちらも人生のスパイスとして楽しめればいいのですが。