みんな自分の愛車って特別ですよね?
もちろん私もそう。
でも、とあるバイク屋さんで私が乗ってるバイクを聞かれたので車種の話をしたら「古いわ!!」と言われ嫌な気分に。
たしかに最近のバイクってABSがついてたりとか足回りとか、私が知ってる時代のバイクとは全然違って、別次元的に乗りやすくなってるらしいです。
なので相手からしたら嫌味とか悪気があって言ったわけではないんでしょうけど、言われた方はとても嫌な気分になりました。
そこでふと思い出したのは排気量に関するマウント。
これまでもSNSでちょいちょい起きる大型のほうがエライといった排気量に関するマウント。
教習所で大型バイクの免許が取れるようになった現代において、大型バイクがエライっていう考え方も古いなぁとは思うんですが、私がバイクの免許を取ったことからこの排気量マウントは存在してました。
古い大型バイクに乗っている理由
私が大型バイクであるXJR1200に乗っている理由はただ一つ。
自分が10代のころに憧れたバイクだから。
これに乗りたいからこそ大型免許を取得しました。
結構単純な理由ですけど、これがすべてです。
そして今のバイクに乗り換えない理由というのは、経済的なことをクリアしてまで今のバイク以上に欲しいと思う車種がないことも大きな要因。
もちろん性能面では冒頭のバイク屋さんが言ったように向上してるのはわかる。
インジェクションになってチョークを引かなくてもエンジンは掛かるんだろうし、ABSがついて急制動での安全性とか、走行性が上がると言われる倒立のフロントフォークを採用した車種も増えました。

でも少し短めのテールカウルとか、水冷に変わったエンジンとか、モノサスに変わりつつあるデザイン面で、今のXJRを超えられるかというとそれは無理。
自分の感性がその時代で止まってるから。
音楽とかでも一緒んじゃないかな?
アラフィフ世代の人にとってみると、今の音楽より90年代の音楽のほうがいいっていう人多いよね?
とはいえ排気量や年式による差を自分で比較したか?

でも自分自身、最新型のバイクに乗って、今のバイクと自分のバイクの違いを比較してみたか?というと比較してないです。
比較してないからこそ冒頭のバイク屋さんが言ったように、新しいバイクのほうが乗りやすくて速くて安全で、それでいて今の感性に合うかもしれない。
排気量だってそう。
私も身体的な衰えがない限りは排気量ダウンは考えてないですけど、大型に乗ったことがない人にとっては、なぜ相手が大型を推すのかっていうのはわからないはず。
大排気量を武器にしたトルクの強さとか、図太い排気音とかっていうのは中型ではわからない魅力の一つだし、加速力や高速道路での安定性も魅力。
その反面エンジンを回す楽しみっていうのはないし、ゆったりトコトコ走る魅力っていうのは大型では無理かもしれないので、その辺は自己の感性や判断にゆだねられるところ。
こういう比較を自分でしたことがないのにマウントされたっていうのは少し違うかなと。
趣味性の強いバイクにとって他人のマウントは不快

まあ結論的に言うと、実用性が皆無のバイクは車と違って趣味性や人間味が強く出る乗り物だと思いますし、バイクが好きなら好きなほど強い思い入れがあって乗ってると思います。
私にとってのXJR1200もそうで、自分のアイデンティティの一部くらいに思ってます。
そういう存在のバイクに対して「排気量が小さいから」とか「年式が古いから」とかっていう理由で言いがかりをつけられたらやっぱり不快に思う人が多いのは当たり前。
もちろん嫌がらせやマウントするつもりで言う人ばかりではないと思うし、そういう人は大型バイクの魅力を伝えたいだけかもしれませんけど、ご自分の乗られてるバイクを否定されたらやっぱり嫌だと感じるはずです。
はじめてバイクに乗った時のあの楽しいと思った気持ちとか、バイクの魅力というものをもう一度思い出してみたいものですね。