バイクには厳しい季節がやってきました。
「冬でもおバイク」という人もいますけど、私はそこまでの装備もメンタルも持ち合わせてないので冬眠させてしまいます。
バイクを保管させる為に最低限しておいた方がいいといわれてることをまとめてみます。
- キャブのガソリンを抜く
- セタースタンドを使用する
- バッテリーを外しておく
- カバーを掛ける
バイクは冬眠前にキャブのガソリンを抜く
冬季、しばらくエンジンを掛けないという前提ですが、ガソリンを抜いておきましょう。
燃料コックをOFFにしたら、キャブの下には大抵ドレンから抜き取ります。
面倒であれば時間は掛かりますが、アイドリングさせて空にするのも手ですね。
キャブからガソリンを抜かなかったからといって、冬眠明けにエンジンが掛からずバイク屋さんにお世話になったという事はありませんが、全然違うのでおすすめします。
ガソリンの抜き方
ちなみに私のXJRに関してはPRIで抜くとどこまでも抜く羽目になりますからご注意を。
キャブからのガソリンを受けるのにはウエスに含ませるという方法もありますけど、そのウエスの処理を考えると一旦抜いて、タンクに戻すという方法もあります。
外側の1番4番のキャブはいいんですけど、内側の2番3番は受ける事ができませんから、私は下のようにホームセンターで耐油ホースを買ってきて受けます。
今回は下でも紹介するフューエルワンを使用するとき計量の為に買った、100均でステンレスの計量カップを使用しました。≫ワコーズのフューエルワンの使い方と保管方法について

ホームセンターなら切り売りで数十円で購入できますが、耐油とはいえガソリンには使えるものはないので、基本使い捨てします。

キジマ(Kijima) 耐油ピンクホース 6φX9φX1m クリップ付き 105-079
気筒数分ありますから、私のXJR1200の場合は4つのキャブからガソリンを抜く事になりますが、1キャブあたり大体50ccから60ccくらいです。
FI(フューエルインジェクション)車はガソリンが抜ける?
最近は排ガス規制などの影響もありインジェクション車が増えました。
チョークを引いたりすることもなく始動出来るんでしょうから羨ましい限りですが、そんなインジェクション車ではガソリンを抜くという概念はないみたいですね。
フラットスポットを作らないためにセンタースタンドを利用する
車種によりセンタースタンドのない車種もありますが、センタースタンドのある車種では絶対に使用しましょう。
教習車以来センタースタンドなんか使った事ないよっていう人もいらっしゃるとは思いますけど、センタースタンドはタイヤへの負担を軽減してくれます。
なのでタイヤの変形を最小限に抑えてくれるんですね。
センタースタンドのない車種にはメンテナンススタンドをおすすめします。
人によってはそれを嫌って毎週少しずつ移動させてフラットスポットを最小限にするっていう人もいました。
バッテリーを外して室内で保存する
バッテリーの保管方法についてはこちらの記事を参照してください。

バイクは始動さえしてしまえば車ほどバッテリーに依存するケースは少ないでしょうけど、その始動ができなくなったら困りますからね。
最近は充電器も安くなりましたから、充電してから保存してください。
ただ、バッテリーを外したら良くも悪くも本気で冬季にエンジンを掛ける事はなくなると思います。
紫外線や雨風からの車体を守るためにカバーを掛ける
冬の陽射しとはいえ直射日光は避けましょう。
また、さびなどの原因にもなりますから、屋内保存とはいいませんけど、カバー一枚掛けておくと車体へのダメージは全然軽減されます。
一度雪でも降ったら、数日は雪が直接タンクの上に残ったり、エンジンのプラグの方に雪が吹き込んだりしたらバイクへいい影響があるとは思えないでしょう?

また、シートカバー一枚でダメージが軽減できるのはセカンドバイクのFORZAが我が家に来たときにも記事にしています。≫ニューマシン「FORZA」のカスタム計画
テント式のガレージや、持ち家でスペースのある人は単管ガレージと言った手段もありますので検討してみたらどうでしょうか?≫バイクの保管に単管ガレージをDIY・・・?
トランクルームを利用する
意外なところで、費用は掛りますがトランクルームを利用するのは一つの手段だと思います。
バイクのカバーを掛けなくても、直接風雨にさらされることもありませんし、何より盗難やいたずらといった心配はかなり軽減されます。
バイクの冬眠準備の追加メニュー

ここからはやっておくとより良いと思うことです。さすがに30分とはいきませんが。
ガソリンを満タンにする
タンクの中のさびの発生を防ぐ為にガソリンを満タンにしておくと良いとよく言われますね。
ただ、私の場合意識した事ありません。
特に意識しなくても比較的多めに入ってる年は多かったと思いますが、錆が発生した事はないので意識した事はありません。
ただ、後述しますフューエルワンというケミカルは超絶おすすめです。
タンクにフューエルワンを投入する
フューエルワンはWAKO’Sから販売されている燃料添加剤です。
バイクの冬眠に向けてフューエルワンを投入!
黄色っぽい液体 pic.twitter.com/j1x55vK1K6— たろさん (@taro3_xjr) 2018年11月18日
試した事はないのですが燃料に混ぜておくとエンジン内の浄化作用や、その気化したガスでタンク内の錆びも防いでくれるそうです。
1回の使用量は30Lから60Lの燃料に1本の割合となってますので、1本300mlですと大体1%~0.5%程度の濃度で使用すればいいことになります。※1%以上の濃度では入れないように注意があります。
私のXJR1200はカタログ上で21L入りますから、約20Lとして換算すると以下のようになります。
燃料 | 使用量 | 濃度 |
---|---|---|
20L | 100m | 0.5% |
20L | 150ml | 0.75% |
20L | 200ml | 1% |
また、2~3回の連続で使用するとより効果が高まるという事ですので、100mlずつ3回に分けて使用するといいかもしれませんね。
また、どなたもガス欠になってからガソリンを満タンにする人はいないでしょうから、1%の濃度で入れるのはおすすめできないかもしれません。
大抵この手の添加物は濃度が濃いとゴム形のパーツにダメージを与えるものも少なからずある気がするので。
300mlで1600円と少々お高めではありますが、どうしても、ど~~~してもおすすめしたいです。※現在は200mlで1600円と実質値上げされました。
チェーンのグリスアップ
普段からグリスアップされてると思いますし、私自身あえて越冬のためにと気を使った事はありません。
ただ、一番厄介な場所でもありますし、時間が掛かる作業でもありませんから確認して必要ならグリスアップしておきましょう。
洗車
洗車してワックスかけて湿気を防ぐ事は良い事だと思います。
ゴム類にもシリコンスプレーを吹いておくと劣化が防げそうですね。
冬眠前のちょっとしたメンテナンスが春のコンディションを左右する
洗車以外は1時間あればほぼ完了してしまえると思いますから、ぜひやっておきたいことですね。
本来は冬でもエンジンを掛けて少しでいいので乗ってやるのが一番いい保管方法なのですが、なかなか年末年始や年度末に向けて忙しい人もいらっしゃいますから、やむなく冬眠させる人もいらっしゃる事でしょう。
春にまた大変な思いをしないように手入れして保管しましょうね。
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