先日の早朝ツーリングは、涙、涙・・・の残念な結果になってしまったのですが、過ぎた事は仕方がないことです。≫夏の早朝ツーリングに出かけるも20分で帰宅
さて、XJR1200オーナーのなかには少なからずフルパワー化のカスタムをされている方はいると思います。
なんといっても純正が97PSなのに対して、同エンジンを積む輸出仕様のFJ1200は純正で130PSというパワーを出してるんですよね。さらにはドラッグ仕様のFJでは240PSも出てるモンスターマシンがあったとか。
空冷でありながらCB1300SF(SB)、ZRXダエグを上回るようなパワーを得られるというのはちょっとしたロマンではないでしょうか。
XJR1200のフルパワー化に必要なこと
当時開発者インタビューを雑誌で読んだことあるんですけど、FJ1200とXJR1200の違いというのはエンジン上部空冷フィンを大きくしたりとか、オイルクーラーを大型化したくらいだそうです。本来ならオイルクーラーもFJ1200より容量アップさせてあるので、わざわざ交換する必要がないと書いてありました。
なので海外仕様のFJ1200パーツを全部移植してしまえば簡単にフルパワー化できてしまうというわけ。あとXJR400と同様、点火タイミングを調整するセンサーがキャブについてたような?
海外仕様FJ1200からデチューンされたXJR1200をフルパワー化するメニュー
これがデチューンされたXJR1200を目覚めさせるメニュー
・インマニ エンジン側内径30mm→33mmへ口径変更
・メインジェット ミクニ大87.5→110番
・パイロットエアジェット ミクニ小135→155番
・エアスクリュ戻し 2.5回転→3.0回転
・エアクリーナーBOXのフタ
・イグナイター 海外仕様赤ラベルへ交換
インシュレーター
インシュレーターはキャブからエンジン本体に混合気を送るためのゴムのパーツで、これを国内仕様の内径30mmを33mmに変換。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、白矢印の先にインシュレーターがあります。

XJR1200は混合気を送るための径が若干絞ってあるのに対して、FJ用の方は径が大きいんです。
たった3mmでどれくらい変わるのかっていうのはずっと気になってたんですけど、流入させられる面積(半径×半径×π)ってのは1.2倍以上になります。
内径30mmの場合
15×15×π=225π
内径33mmの場合
16.5×16.5×π=272.25π
272.25π÷225π=1.21倍
エアクリーナーボックスの加工やキャブのセッティング

インシュレーターを交換してエンジンに送る混合気が増えるということは、それだけ混合気も増やしてやらなければなりません。
空気量を増やすために国内仕様のエアクリーナーボックスのフタを海外仕様に交換。もしくはこのフタを加工してやると、この海外仕様のフタを手に入れることは不要です。まあ後戻りできなくなるのが嫌なら、先にXJR1200の純正のフタを手に入れておくのがおすすめですが。
あとはこのメニューに従ってキャブのセッティング調整。
・メインジェット ミクニ大87.5→110番
・パイロットエアジェット ミクニ小135→155番
・エアスクリュ戻し 2.5回転→3.0回転
イグナイターで進角させる?
海外仕様のイグナイターは点火タイミングを進角させてるみたいだけど、このパーツだけはなかなか手に入らないのであきらめてます。
同様に一時期進角プレートなるものが発売されてました。ちょっと覚えがないけどミハラスペシャリティっていうショップだったかも。ただ、今はもうなくなってしまったショップのようなので入手は困難です。
まとめ
大型バイクだと、モアパワーなんて正直必要ないくらい無駄にパワーはあまり余ってるんですけど、フルパワー化って無条件に魅惑の言葉なんですよね。
で、ついつい手を出してしまったのが20年ほど前。
それからというものアクセルを大きく開けてもエンジンが回らなくなって、でもパーツはきちんと取り付けたといわれ、まったく面白くないマシンになってしまった。
その後今のバイク屋さんに出会って車検がてら相談したところ、どうもこのパーツをポン付けした状態だったみたいだったんで、色々調べてくれた結果、やっと今の仕様に出来上がったんです。
でもこのフルパワーという響き、性能どうこう関係なく心のチューニングです。

ネイキッド+空冷って言うとちょっとおとなし目で雰囲気バイクってイメージなんですけど、高速とかの合流とかで目いっぱいアクセル回すと、途中から音も豹変してかなり荒い音に変わるし、静かにポテンシャルを秘めてるこいつが好きです^^
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コメント
たまに拝見させて頂いてます。
私も96年12月に新車購入してから、今年の2018年12月まで車検を継続して乗り続けてます。
過去の故障個所:
・クラッチレリーズのオイル漏れ:Oリング交換とピストン磨きで対応
・フロントフォークオイル漏れ:シールとダストカバー交換
・タイヤの空気バルブ折れ:即交換(お店でお世話になりました)
・リアショックのオイル漏れ:シール交換(バンプラバー継続使用)
・燃料コックの内部固着~キャブオーバーフロー:コック交換とキャブOH
(この時は燃料がキャブからエンジンを経由してクランク内に流れ落ちてました)
15年経過頃から乗る毎に何かが故障して、修理を繰り返してきました。
最新の不具合は、フロントブレーキが引きずり気味なので、今年の冬休みにお掃除です。
修理内容は、ほぼ同じ内容と思えましたので、これからも不具合個所の診断の参考にさせて頂きます。
尚、オイルの警告灯が点灯は、過去2・3回経験しましたが、継続性が無かったので忘れる様にしてます。
4SPEEDさん、はじめまして。
やはり似たようなところに不具合が出るみたいですね。
さすがに20年を超えるといろんな所にメンテナンスのお金が掛るようになりましたが、これからもこの愛車を大事に乗っていきたいと思っています。
コメントいただきありがとうございました。