2025年3月1日、京都にある嵐山高雄パークウエイの2輪車の走行が解禁されたそうです。
そもそもは1985年に土日祝日の通行が禁止されてからなので、すでに40年。
実は広島にも1985年に2輪車の通行止めをされた道路がありました。
それが福山市にあるグリーンライン。
解除されたのは2018年6月23日なので、その間33年。
私がバイクに乗りだしてから30年以上経つわけですけど、もっと長い時間が二輪車が締めだされていたのです。
日本二輪車普及安全協会によると、日本で二輪車通行規制が行われているのは500か所以上。
サイトをのぞいてみると30km/h規制のある原付のみの規制というのも多々含まれていますが、自動二輪全般を含んで規制されているところもあるようです。
規制の理由というのは単純に道路の構造上2輪車は危ないからという理由もあるけど、多くはライダーの暴走行為によるものであり、それに起因する事故の多発。
こういう事実に今のライダーも気づかなければいけないと思います。
2輪車の通行禁止解除までの長い道のり
確かに1980年代後半にはレプリカブームっていうのがあって、全国の峠にはバイクの走り屋も多数いたらしいです。
そのなかからプロレーサーになっていったのがマンガ「バリバリ伝説」ですけど、実際にプロレーサーになった人もいるらしい。
でもそんな美談はどうでもよくって、そのあとの世代は長い間締め出されてしまったわけです。
きっとバイクで走れたら気持ちいいだろうなって思ったことがある人もいるかも。
広島のグリーンラインの通行解除に向けて行われた活動はこちらの記事に書かれてますけど、一度通行禁止にされてしまうと、それを解除するために長い時間が掛かるのです。
簡単に説明するとこの2輪車通行禁止解除に動いた団体、このためだけに立ち上がったわけではないでしょうけど2000年に結成され、近隣清掃など地道な活動をして世間に認められ、行政とのやり取りや様々な署名活動や議会にも働きかけてようやく実現した2輪車の通行止め解除。
この間立上げから18年。
一度規制をした行政が動くというのは、よほどのことがないと動くことはないです。
これだけ長い時間を掛けてようやく2輪車が解禁されたんです。
今でも行われるサーキットと見間違うような走行をするライダー
2019年に話題になったのは奥多摩周遊道路。
現在は全面通行規制というワケではないようですが、このころSNSでは奥多摩周遊道路をサーキットと見間違うような走り方をしている動画が上がっていました。
ちょっと想像を超えるようなスピードでちょっとドン引きしました。
一般道で出すようなスピードでもないですし、人や動物が出てくるかも知れない場所で倒すバンク角じゃないです。
センターポールの設置
残念なことに、道路にはセンターポールが設置されたようです。
センターポールやキャッツアイそのものがスピードを抑制するものではありませんが、対向車線のはみ出しやブラインドコーナーでの追い越しなどには効果があります。
でも根本的な解決とは言えません。
なら2輪車を締め出すか
奥多摩周遊道路自体はそんなに危ない道ではない様子なのに事故が起きる。
警察の立場とすれば事故が増えればそれに対応しなければならない、事故を減らす努力をしなければならないわけです。
そうなると二輪車を締め出して、暴走行為をするライダーはもちろん、ツーリングライダーを含めて全部締めだすという結論になってしまっても仕方がないのです。
バイクを楽しむ多くの人のためにツーリングスポットを潰さないように自制を
たびたび気になるのは道志道。
ここも死亡事故のニュースをよく聞く気がします。
バイクを気持ちよく流せるスピードというのは人それぞれですけど、一度転倒してしまうと体が引き裂かれてしまうのもオートバイです。
バイクで感じるスピードは確かに魅力的の一つという人もいるんだけど、そのスピードがもたらすものはロクなものがないです。
もちろん事故もだけど奥多摩のように二輪車締め出しもそう。
事故して痛い思いをするのは自分だからいいじゃないかといういい分は通りません。
それを救護する人や、事故処理をする人は好き好んで事故現場の処理をしたいわけではありません。
その事故処理に巻き込まれて渋滞にはまる人だって。
何より、まったくの他人を巻き込んでしまったらそれは殺人行為にもなりかねません。
バイクは加速はだけど減速は苦手な特性があるから、多くのバイクを楽しむ人のために、なにとぞ自制心を持った運転をしていただきたいと思います。
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